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ルポ 貧困大国アメリカ [ビジネス]

アメリカの社会は共和党政権のもと、特に9・11以降は弱者切捨て、軍国主義、富裕層優遇に大きく舵をとった。その結果中間層といわれた人々は貧困層に没落した。

原因は市場原理を政府がやっていたあらゆるサービスにもちこんだことだ。特に教育、医療、軍。

市場原理により競争がおこりサービスがよくなるという説明のもとすすめられた民営化で、大学の学費は5割上昇。政府の奨学金が削られ、学生の3割が借金を抱えて卒業する。

医療は保険会社と製薬会社がとりしきるようになり、高い保険料を払った上に、支払いは渋られたり、病後は保険を断られたりで医療費は高騰し、医師や看護婦は効率をあげるため走り回り、家族のだれかが病気になると破産する。

軍の仕事は民間の派遣会社が請け負い、貧困層の人をねらって勧誘し、放射能や銃弾の飛ぶ戦地や丸腰で送られる。政府がやったことではないので保障もうけられない。戦死者にも入らない。

アメリカの飢餓人口は3100万人、フードスタンプという政府からの食料購入補助で暮らす人が大勢いる。これらの人はジャンクフードしか食べられないので肥満や健康不安を抱えている

アメリカの医療費は高いので妊婦は日帰り出産する、アメリカの乳幼児死亡率は先進国中第1位

貧困層の若者達は大学に進学できない、教育費はあがり、奨学金の枠は減らされている。
軍はここにつけこみ、彼らにリクルートをかける。かつては高校に軍のリクルーターははいれなかったが現在は法律が改正され、軍は高校から生徒の個人情報を手に入れ、直接勧誘することができるようになった。
高校生の多くは医療保険に入れること、大学の費用がもらえることを理由に入隊するが、実際は保険の使える病院は1年待ちだったり、入学金の前払いが必要だったりと、制度を利用できるのは35%、卒業は15%とあった。

大切なものを民営化してはいけない。
この世界規模でおこっている貧困層の搾取に気がついて声をあげよう。
大企業の製品やサービスを買うとき、それがどんな意味があるのか考えるのも役にたつ。モノを買わないのは不可能だが、その社会的背景を考えてみよう。


ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)

ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)

  • 作者: 堤 未果
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2008/01
  • メディア: 新書



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