So-net無料ブログ作成
検索選択

まんがサイエンス〈6〉夢はなぜ見る?ほか [自然科学]

1994年に発行された翼の、マンガで先端科学を解説する本のシリーズ。
元は「5年の科学」「6年の科学」で連載されていた。
「あさりよしとお」が描いている。
レギュラーキャラは「よしお」くん、「まなぶ」くん、女の子は「あさり」ちゃん「あやめ」ちゃん。
極端発言のあやめちゃんキャラは健在、あさりちゃんもさらっとボケるの担当。

巻頭で取材した写真が載っていた。
表面効果翼艇という、空を飛ぶ船というイメージの乗り物を解説。
これは海面近くを飛行し、翼の地面効果により翼効率の向上を狙った乗り物。WISEと略される。
研究は1930年代にはじまり、この時点ではロシアのWISE「エクラノプラン」が全長100m重量540トンの実験艇で成功している。
日本のWISEは1960年代にはじまったが、いったんとん挫。
1980年代後半に鳥取大学の久保昇三教授のアイデアを三菱重工業が具体化した実験艇「ミュースカイ1」を開発。
1900年には2人乗りレジャー艇「ミュースカイ2」は公開された。
WISEは速度は船舶より早いが、輸送量はおとり、飛行機より速度は速いが輸送量はまさる。
巻末付録にWISEの模型がついていた。

☆不死身の怪物!?クマムシ
解説は巨大クマムシ。
暑くても水がなくても生き続けるしぶとい生き物。
アフリカの乾季に干上がる川に住むメダカは、卵の状態でほんのわずかな湿り気をたよりに乾季をのりきる。
ミジンコは普通はメスだけが卵を産み、メスだけで増えるが、環境が悪くなるとオスも生まれて、特別な卵をつくる。この卵は氷漬けになっても生きられる。
アリジゴクは真夏の炎天下水一滴もなしで、2週間以上生きる。エサが足りなくて成虫になれないときも2-3年冬を越して生き続ける。
ニホントゲクマムシは、世界中にいる体調㎜以下の、植物の汁を吸って生きる生物で、似ている生物がいない。
150度の暑さに耐え、-250度に耐え、真空でも生きられるタフな生物である。
人間の1000倍の放射線許容量を持ち、完全な乾燥状態でも生き続ける。
クマムシは水分を失うとカプセルのような形(クリプトビオシス)に変身して、あらゆる環境に耐える。
記録では120年前のコケの中にいたクマムシに水分を与えると活動を再開したという。復活後2-3分でしんじゃったけど。
ただし、人間がマネしようとしても体の構造が複雑なんでミイラになっちゃっうだけです。


☆おなかの中は細菌の世界!?
解説は腸内細菌の専門家ビフィズス菌太郎。
細菌とは、微生物の代表格で、大きさは5ミクロンから0.3ミクロンくらい、千分の5㎜から1万分の3㎜というごく小さな単細胞生物。
高度1万8千㎞の成層圏から深さ1万2千mの深海まで、どこにでもいる。
種類がすごく多くて、それぞれが一番得意な場所にすみついている。
形や能力も種類がすごく多い。
細菌のなかには空気が好きな好気性菌とないほうが好きな嫌気性菌がある。これは地球に酸素がなかった時代から細菌がいたためである。
人間に害になるもの、赤痢菌、コレラ菌、ペスト菌、破傷風菌など、人間の体に入り込んで増えるものと。ボツリヌス菌のように食べ物にくっついて増えて、それを食べることで食中毒をおこさせるものがある。
一方でいろんな薬やモノを作り出す役に立つモノもある。
一番身近でおなかの中に住んでいるビフィズス菌は、人間の腸に住む細菌の中でも有力な菌。
乳酸桿菌とともに役にたつ善玉菌の代表である。
ふつーの人間は腸の中に100種類、100兆の菌がいるといわれている。ウンコの半分は菌でできている。
ビフィズス菌は悪玉菌の代表ウェルシュ菌をやっつけてくれる。
ウェルシュ菌は加齢や肉食などで増える。


☆腸内細菌は健康のもと
解説は前回に続きビフィズス菌太郎。町内会長もやっているそうです。
肉を食べ続けるとウェルシュ菌が増えてウンコやおならが臭くなるが、それは有害物質が増えているから。
増えた有害物質の一部は体内に吸収されて、がんの発生を助けたりする。
普通は肝臓が毒素を分解してくれているが、あまり酷使すると疲れて処理しきれなくなって、有害物質が全身にまわってしまう。
ビフィズス菌は悪玉菌がきないな乳酸や酢酸をつくって悪玉菌を減らしてくれる。
乳酸や酢酸は腸の活動を活発にするので便秘が解消する。そうすると有害物質も早く排泄される。
ビフィズス菌にも長い間腸にすみつくものと、すぐに出るタイプがある。加齢でビフィズス菌は減る。他にも食べ物などの腸内環境の変化で悪玉菌と善玉菌の比率は変わってくる。
腸の中をよい状態にしたければ善玉菌を補給し続けたほうがよい。
オリゴ糖は、ビフィズス菌の大好物で、増やしてくれる。また虫歯菌はオリゴ糖を食べられない。人間も消化できないので大腸まで届く。
ゴボウや玉ねぎにもオリゴ糖が含まれている。
牛乳やヨーグルトに含まれる乳糖もビフィズス菌を増やす。
他にも善玉菌はほどよく免疫と戦い鍛えてくれる。
腸の悪玉菌を直接やっつけるなど、善玉菌がいると全体に長生きできる。


☆津波パワーの正体は?
解説は海の専門家、人魚姫のアリエル。めずらしくきれいなお姉さんが登場。
津波とは、津(港)だけがやられる変わった波という意味で、沖に出ていると津波が通ったことにさえ気が付かない。

ふつうの波の始まりは、水面に風がふきつけて、水面が盛り上がって始まる。
風に吹かれ続けると、だんだん大きく、間隔も長くなっていって、風がやんでも一定のうねりとなって水面をずっと伝わっていく。
でも水そのものは移動していない。ヒモをパタパタするようなもので、水自体はその場で円を描くように動いて、エネルギーだけを伝えている。
そうじゃないと海の水はみんな陸にあがってきてしまう。
波が海岸に近づくとそこが浅くなり、波のスピードが落ちて、波長が短く、波高は高くなり、最後は岸に打ち上げる。

津波は基本的に同じ原理だが、「波長」が長い。
普通の波は数mから数十mだが、津波は100㎞を超える。
でも波高はせいぜい1mなので沖にいると気が付かない。
津波ができるのは地震による海底の断層。
深さ4000mの海(世界の海の深さの平均)では、津波のスピードは時速700㎞以上、ジェット機並み。
海岸に近づくとスピードは落ちるが波高が高くなり、深さが10mでは波高は4mになる。
普通の波はこれくらいのものもあるが、津波は水の量が違う。後ろに何㎞も水が続いている。
地形などの条件によっては津波は甚大な被害をもたらすことになる。
たった1mの波高でやってきた波が、ときには30mを超す巨大津波になることも。
押し寄せる津波も怖いが、引いていく時も強いので注意が必要だ。

地震以外にも、海底火山の噴火や沿岸の海底の巨大土砂崩れ、台風などの低気圧が海面を吸い上げるなどの原因で津波が起こることがある。
特に日本は、津波のエネルギーが閉じ込められて逃げにくい日本海。
波が立ち上がりやすいリアス式海岸。
太平洋の反対側の津波がハワイでレンズのように集められて日本にやってくるなどの条件が重なって、注意が必要だ。
遠くの地震で発生した津波が押し寄せることもある。
津波注意報がでたら海岸から離れるのが一番の対策だ。


☆銀はキンよりも強し!!
解説は、悪魔を滅ぼす銀の女神シルビア。おお、二回連続できれいなお姉さんだ!
キャラのみなさんは「これは、科学まんがです」って突っ込んでいたけど。

ワサビやからし、ニンニクなどの食べ物に菌を殺す成分があることは昔からわかっていた。
オキシフルに含まれる酸素、空気中にある酸素やその仲間のオゾンにも菌を殺す力がある。
水銀も防腐剤として有効で(人間には有害)2000年前のミイラがくさらなかったのはコレのおかげだという。
銅にも殺菌作用があって、戦争中に銅でコーティングした弾で撃たれた兵士のほうが生き残る確率が高かったという。

金・銀・銅は、伸びやすく、電気を通しやすく、熱を伝えやすい。そして菌を殺す力ももっている。
銅はさびるとよわい毒性をだすし、金は玉水にしかとけなくて加工しにくい。
そこで銀が抗菌剤に選ばれた。
抗菌剤の正体はゼオライトという四角い箱のような物質の中に、銀の原子が入り込んだもの。
銀は普通はいくつか合体しているが、ゼオライトの中にいるとばらばらになっていて、菌がやってくるとそのイオウと結びつく。
菌は食べたものをイオウと合体させて体の材料にするので、銀がくっついていると増えられなって死んでしまう。
これは銅も金も水銀も同じ。
人間は菌と違って体をつくるのにイオウを使っていないので害はない。

でも、菌は地球上のどこにでもいっぱいいるので、周りまでは殺菌してくれない。
普段の手洗いなどの衛星がやはり大事。


☆オシッコはどうして出るの?
解説は、オシッコの専門家。押子ジンゾー。腎臓が頭になっていて、両方の腎臓に目がついている変な怪人。
せっかくきれいなお姉さん路線になったと思ったのに・・・

オシッコとウンコの違いは、ウンコは体の外を通るもの。オシッコは体のなかのものという大きな違いがある。
人間の体のなかからでたばかりのオシッコには、病気をしていない限りは、はばい菌はいない。
体の内側には免疫があってばい菌ははいれないためである。

人間の体には、いくつかの場所で外とやりとりをしている。
杯、腸、肛門、腎臓、ぼうこうなどである。
腎臓は根フロント呼ばれるものが約100万個あつまってできている臓器で、ここでは血液から不要なものや水分をこしだしている。
左右あわせて200万個の根フロンから大人で一日200リットルほどの不要物をこしだしている。
ただし、尿細管で必要な水分と栄養分を吸収して残りをオシッコにするので、量は1日1リットルくらいになる。
水をたくさん飲んだ時や暑いとき、体のなかの水分を調整しているのは尿細管での吸収である。
宇宙では血液が頭に上るので、脳が水分が多いと判断してオシッコが増えることがあるという。

人間の体の70%は水でできていて、水に浮かんでいるようなもの。
人間は水に溶けるものしか吸収できない。
大切な水の量を調節し、ゴミをとりのぞいているのが腎臓なので、壊れるとたちまち体の中の水はにごりはじめ、放っておくと死んでしまう。オシッコがでなくなるのは本当の非常事態。その前にオシッコを観察して体のなかの様子を観察できる。


☆折れ曲がった翼は、何のため!?
解説は飛行機の専門家、ジャンボ・ジェット・尾崎。もろにジャンボジェット・・・

飛行機は翼があるから飛べる。
タコと同じように揚力を機体でうけると、空気抵抗もあって前にすすめない。
空気抵抗は表面にそってねばりつく性質がある。
翼が少し角度があることで、翼の前の縁をまわりこむ空気は流れは大きく加速させる。
空気の流れが速いと圧力がサガうので翼は圧力の低いうえに引き寄せられる。
こうして飛行機は上向きの力をえていたのだ。

上下の空気の流れ速度の差があることから、翼の芯がなくなる端っこでは、圧力の高い下側から圧力の低い上側にくうきが巻き込んで渦がはっせいする。
両側の翼から発生する渦は翼を後方に引っ張り飛行の邪魔をする(誘導抵抗)
大きな飛行機ほど渦もつよくなるので、小型機はまきこまれると墜落することもある。
この邪魔な渦を発生させないようにするのが、翼の先端の折り曲げ=ウィングレッドである。

渦は細かく巻くものほど吸い込む力が強いので、ウィングレッドでうずを大きくゆるやかに散らして、吸い込む力をごく小さくしてしまうわけ。しかもウィングレットも浮き上がる力を稼いでくれるので一石二鳥。
ウィングレットのお蔭で燃料が3%節約できたので、東京ーワシントンのノンストップ便が実現した。
ただし近距離では違いがでにくいのでつけていないものもある。

翼の角度をあげると揚力(浮き上がる力)はつよくなるが、空気抵抗は増え、最後には空気が貼りつこうとする力を超えてしまう。
この状態を失速といって、飛ぶことができなくなる。
つまり、条件さえなければ翼がなくても飛行機は飛ぶんだね。


☆銀行ロボット!?ATMのひみつ
よしおくんが銀行のATMの前で悩んでいると、みんなが「銀行強盗?」と突っ込む「つかみ」から始まる。
すると、CD呼ばわりされたATMが怒り出し、自分は預金の引き出しだけでなく、お金の預け入れや通帳記入もできるATMだと騒ぎ出す。解説は彼がしてくれる。

ATMは銀行の窓口でやっていることを代わりにやってくれる銀行ロボット。
画面にさわると表示が出るしくみは、画面のワクの細い隙間にとりつけられたセンサー。
または画面の上に透明でやわらかい2枚のフィルムを置いたタイプでフィルムの内側に電気を通す物質が網の目のように張り付けてあり、押すことで電気が流れる仕組みのものもある。
フィルムだと汚れたり傷ついたりするので、光センサーが主流になりつつある。
これも最初はただの金庫に暗証番号がついたみたいだったのが、ボタンになり、テレビ画面になりと進化してきた。
昔は一定の金額しかおろせなかったのが、好きな金額をおろせて、記帳ができと、どんどん人間の要望にあわせて現在の形になった。
かなりのことができるようになったが、まだ人間の窓口にはかなわない。
特に中にお金がなくなると機能しなくなるので、今では裏方ロボットがお金をいれてまわっているところもあるそうだ。


☆はずみ車がバッテリー!?
解説は、「一次」「二次」の電池兄弟じゃなくて、はずみ車(フライホイール)。
はずみ車は、おもちゃなどに使われているメカで、おもりの円盤が一度回り始めるとなかなか止まらないことを利用した力を蓄える装置。
止まっているものは動きにくく、動いているものは止めにくいという慣性の法則を利用している。

電気自動車でははずみ車に電気を蓄えて、モーターで走る。
モーターと発電機は鏡の関係。発電機を回すと電気をうみ、モーターは電気を加えることで力(回転)を生み出す。
電気自動車のはずみ車の中には磁石が、ふたにはコイルがとりつけられていて、モーターと発電機の両方をかねている。
コイルに電気を流すと内部のはずみ車が周りだし、今度は回転を利用して電気を起こす。
はずみ車は電気を「回転」で蓄え、回転を再び電気に戻すフライホイール・バッテリーなのである。
わざわざ回転を電気に変えるのは、はずみ車をどこにも触らない構造につくって力を無駄にしないため、そのためはずみ車を小さくできる。
電気に変えるなら、はずみ車の回転数がおおければそれでいいし、1個は小さくてもたくさん積んでコードでつなげば大きいのを積んだのと同じことになる。
はずみ車が接触しないので寿命も長い。普通のバッテリーは数百回の充電でダメになるが、フライホイール・バッテリーなら10万回は充電できる。
同じ重さで貯められるエネルギーはバッテリーの3倍以上、これは5倍くらいまで強化できそう。
ただ、ガソリンに比べると思いが、車体全体ならいい勝負になる。
時速100㎞に加速するのに約7秒。1回の充電で500㎞以上走れる。普通のガソリン車に迫る性能である。
そして排気ガスはでない。
ただ、高速で回転させると遠心力で壊れるので昔は実用化が難しかった。
現在は強く軽い炭素繊維製のはずみ車などをつかっている。
この仕組みは揚水発電所と似ている。


☆一次電池と二次電池!?
解説は、前回ちらっとでてきた電池一次郎と二次郎の兄弟。
電気とは、原子の間で電子が動くこと。電線の材料はたいてい銅なのだが、銅は電子が29個で一番外側をまわっているの電子は1個だけでバランスが悪い、だから電気を通しやすい。銅の電子はその場から動かないが、飛び込んできた電子をとなりの銅に渡すという繰り返しで電気を通している。
電池はマイナスから電子をだして、プラスからいれている仕組み。
もっとも簡単な電池はミカンに亜鉛板と銅板を刺すとつくれる。
亜鉛がマイナス極、銅がプラス極、ミカンの汁が電解液になるのだ。
電解液は水になにか溶けて電気を通せるようになった液体のこと。
電解液に亜鉛板をいれると亜鉛がバラバラになって電解液に溶ける。このときマイナスの電子を残していく。一方でプラス極の銅板では亜鉛の置いていった電子がやってきて電解液の中の水素を結びついて安定な水素ガスになる。だから亜鉛が溶け終わるまで電気は流れる。
実際の電池では、材料は違うが同じ原理で動く。ちなみにアルカリとマンガンの違いは電解液が違うこと。
また、亜鉛に電気を通しても、亜鉛はもとに戻らないので、アルカリ電池やマンガン電池は充電したら危険。
二次電池は電気を流すと元にもどる材料をつかっている。
ニッッケル・カドミウムが代表だが、これだと、電気を出しながらお互い違う物質に変化して、電気を通すと元に戻る。
材料によって、ニッケル・水素電池(ビデオカメラのバッテリ)、鉛(車のバッテリ)、リチウムイオン(ノートパソコンや携帯電話)があり、使い分けられている。
ただし二次電池は、買ってきてすぐ使えないし、電気のないところでは充電できない。

☆どちらが長生き!? ゾウとネズミ
解説はタマ(あやめちゃんの飼っていたネコが化けてでたらしい)科学まんがなのにってつっこまれていたけど。

哺乳類では、呼吸は5億回、心臓の鼓動は20億回で寿命がくるという説がある。
小さな生物はセカセカ動き、おおきな動物はゆっくり動く。生きているペースがちがうだけで、一生にやれることは変わらない。
小さな生物がセカセカ動くのは熱が逃げるのが早いから。大きな生物のほうが表面積だけは大きいが、体積は表面積より10倍増えているので熱が奪われにくい(コップのお湯はお風呂のお湯より冷めにくい)
体の大きな生物ほど、体重に比べて食べる量は少ないが、モグラなどは一日で自分の体重分食べる。
大きな生物はスタートダッシュでは小さな生物にかなわないし、寿命が長いので環境が激変すると適応できないことがある。
どんな生物も自分の時間を精一杯生きている。寿命が短いからかわいそうとは言えない。


☆夢はなぜ見る?
解説は狂いドレスの夢の女王。多分頭についているのは眠り草?

実験では11日間起きていたという記録がある。(ただし、3日目くらいから幻覚や幻聴はしたらしい)
人間は寝なくても体は大丈夫らしい、ただし脳は違う。
実験中に起きているはずなのに、寝ているときの脳波が観察された。本人が起きているつもりでも脳は勝手に眠ってしまうらしい。
どうして眠らないといけないかは、はっきりしていないが、夜間はエサを探せないので無駄なエネルギーを使わなくなったのではという仮説がある。
あと、脳の大脳新皮質は急に進化したので休みが必要だからとう説もある。
眠りには体まで眠っているノンレム睡眠と、目がさめる直前で体もほとんどおきているのと変わらないレム睡眠がある。
夢は浅いノンレム睡眠と、レム睡眠のとき見る。このとき新しい外側の脳は眠っているが、古い内側の脳はおきている。
普段は外側の脳が記憶や考えを統制しているが、夢をみるときは古い脳が勝手にはたらくので昔の記憶からいろんなものが引っ張り出されて夢になる。古い脳はすべてを記憶しているので、夢で思い出そうとしても思い出せないことを思い出したり、発明や発見のきっかけを持つ人は多い。」
という解説をあやめちゃんの夢オチでやっていた。


☆より速く、より多く
解説は、でてくる船たちがやっていました。

船は何万トンもの荷物を運べるけど、速度はだいたい時速40~50㎞。
飛行機は速いけど、詰めるのはせいぜい250トン。
船は水に浮いているからたくさん荷物が載せられるけど、いざ動くとなると水の抵抗が邪魔をする。
水中翼船は、飛行機と同じで翼で船体を持ち上げる。水に浮くというより、水の中を飛ぶかんじ。
水の抵抗を受ける部分が少ないので時速80㎞はだせる。
ホバークラフトは船体が水にはいらないので、もっと速い。
でもそうなると重い荷物は積めない。

TSL(テクノスーパーライナー)飛翔と疾風は、スピードと荷物を両立するために考えられた。
疾風は水中翼船だが、水中に翼だけでなく第2の船体をもっているので浮力がえられ、荷物も積める。時速は90㎞まで出せる。
飛翔は双胴船。二つの船体をつなげた船で間の空いているところに空気を送って船体を持ち上げるのだが、ホバークラフトと違って水に沈む部分があるのでその分荷物がつめて、水の抵抗もおさえられる。こちらも時速90㎞はでる。

地面(水面)効果機 エクラノプランは地面すれすれを飛ぶことで大きな揚力が得られるマシン。
時速500㎞はでるけど、船並の荷物は載せられない。でも飛行機よりは積めるんだって。


☆とけた食塩はどこに消えた?
これ、記念すべき第1回目の作品なのだそうです。

水は小さく分けていくと、それ以上分けられない水分子になる。
コップ一杯の中に水分子は6兆の1兆倍も入っている。
食塩は規則正しい結晶になっているが、もっと拡大すると水分子と同じくらいの大きさの2種類の電気をもったつぶでできている。
この粒が1種類はプラス、1種類はマイナスになっていて、引き合いながら規則正しくならびあっている。
水分子も普段は食塩のように電気をもってひきあったり反発したりしている。
温度が下がるときちんと並んで氷になり、熱を加えると動きが速くなりばらばらに飛び出すのが水蒸気。
水分子がコップの中を動き回っている速度は時速720㎞。
これが食塩の結晶にぶつかると、食塩はばらばらになり、水分子がそれにくっついてコップ全体にちらばり、見えなくなる。
食塩を大量にいれると、くっつく水分子が足りなくなって食塩が残る。
食塩水を熱すると、水は水蒸気になって食塩の粒をのこしたまま飛んで行ってしまい、食塩が残る。
そして元通り粒がくっついて目に見える大きさになる。
地球上の海水中にとけている塩を全部取り出すと、地球を約35㎝の暑さでとりまくといわれているそうだ。


まんがサイエンス〈6〉夢はなぜ見る?ほか

まんがサイエンス〈6〉夢はなぜ見る?ほか

  • 作者: あさり よしとお
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 単行本



nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

まんがサイエンス〈4〉ゴミも積もれば環境問題!?ほか [自然科学]

1994年に発行された、マンガで先端科学を解説する本のシリーズ。
元は「5年の科学」で連載されていた。
「あさりよしとお」が描いている。
レギュラーキャラは「よしお」くん、「まなぶ」くん、女の子は「あさり」ちゃん「あやめ」ちゃん。
極端発言のあやめちゃんキャラは健在、あさりちゃんもさらっとボケるの担当。

巻頭で取材した写真が載っていた。
種子島宇宙センターのH-Ⅱロケット発射のようす。

・種子島ロケットツアー、そしてH-Ⅱは宇宙へ
解説はロケットの神様。日本風で頭が人工衛星。洋風のロケットの神様はほかのまんがサイエンスにでてくるからだって。
種子島は鹿児島県の南にあり、宇宙センターはその南端にある。
ロケットには自分で飛行コースを確認し、コントロールするための誘導装置とコンピュータが積み込まれているので、雷を嫌う。
このため打ち上げは延期された。
ロケットというのは、推進システムの名前だったり、エンジンを含む胴体だったり、積み荷を含む全体とかいうこともあるが、
神様によると積み荷を除く部分をロケットをすればいいだろうとのこと。
ロケットというのは、一方向へ向けて推進剤を噴射して作用・反作用の原理にしたがってその逆方向へ進む推進機関のこと。
一番身近なのはロケット花火。
打ち上げの目的は宇宙空間に人工衛星をほうり上げる道具。
高度300㎞から36000㎞くらい、速度秒速7.9㎞から11㎞くらいまでになると、地上に落ちてこなくなる。
月のように地球の周りをまわり続けるので人工衛星と呼ぶ。
これらの人工衛星は、通信、気象、放送、観測など生活に役立つものも多い。
H-Ⅱが特別なのは純国産ロケットだから。
日本のロケット開発は1955年のペンシルロケットから始まった。
その後30㎝のブースターつき全長1.3m全2段のベビーロケットが作られた。これは飛行の様子が地上からモニタできる電子装置が積まれ、秋田県道川海岸

で打ち上げられた。1956年に登場したカッパロケットは1961年まで改良がおこなわれ、最後は3段式の9L型になり、高度は350㎞になった。
ここまで飛ぶようになると秋田県では隣の国におちる危険があったので引っ越しの話がもちあがった。
候補地の条件は、人口の密集した大都市が近くにないこと、交通の便がよく人や資材が運び込みやすいところ、なるべく赤道に近いところ。
鹿児島県内之浦と種子島が候補に残り、内之浦には当時の宇宙科学研究所が、種子島には宇宙開発事業団が発射場をつくった。
大雑把に文部省下の宇宙科学研究所は宇宙や地球の調査をする科学衛星の打ち上げをする。宇宙開発事業団は通信衛星など実用・商用衛星のうちあげをす

るとわかれていた。
宇宙科学研究所では、1970年カッパロケットの後継機、ラムダロケットで日本初の人工衛星「おおすみ」24㎏の打ち上げに成功した。(神様の頭)
これは世界で4番目。
その後、ミューロケットを完成させた。これは全段固体燃料ロケットで世界でもめずらしい。
宇宙開発事業団では商用衛星をうちあげようとしていたが、これは宇宙科学研究所の固体燃料ロケットでは小さすぎるので、液体燃料ロケットの開発をし

ていた。
固体燃料ロケットは点火したら燃料がなくなるまで止められない、液体燃料ロケットは再点火が自由で同じ重量なら固体よりパワーがでる。
しかし、液体燃料ロケットは構造が複雑でエンジンも高温・高圧・超低温に耐えなければならない。
予定していた人工衛星の打ち上げに間に合わなかったので、1975年に1段目と3段目にアメリカの技術を使ったロケットN-Ⅰ(全長33m、重量90トン、打ち

上げ能力0.13トン)を打ち上げた。
1981に打ち上げたN-Ⅱ(全長35m、重量135トン、打ち上げ能力0.35トン)は1段目と2段目はアメリカの技術。
1986年に完成したH-Ⅰは完全国産をめざすもできず、一段目がアメリカの技術。(全長40m、重量140トン、打ち上げ能力0.55トン)これに使われたLE-5エ

ンジンは国産。液体酸素と水素で働く、水力0.5トン。
1994年、ついに念願の純国産技術の大型・液体燃料ロケットH-Ⅱが完成。(全長50m、直径4m、重量260トン、打ち上げ能力2トン。
同じクラスの人工衛星を打ち上げる能力があるロケットに比べてロケット本体がずばぬけて軽いのが特徴。
LE-7エンジンは推力トン、両側についた固体燃料ロケットブースター2本で318トンととおにH-Ⅱをスムーズに空に運ぶ。
二段目エンジンはLE-5A、推力12トン、自分の姿勢を素早くキャッチするレーザージャイロを心臓部に持つ慣性誘導装置がついている。
開発には10年、最初の構想から40年かかった。
再三の延期の後打ち上げられたH-Ⅱは、性能確認用衛星、再突入実験機とも成功をおさめた。
よしお君たち男子は、その後内之浦から打ち上げられる月面探査のミューロケットの打ち上げをみにいくといって、女子たちにあきれられていた。



いとしのMr.ブルー・・・環境問題をシリーズでとりあげたもの
・オゾン層に穴があいちゃった
地球環境の専門家Mr.ブルーが解説。得意のギャグはドアに頭(地球)がひっかかるもの。
紫外線は太陽が出す光線の一種類。人間の目には見えない。
外に貼ってあるポスターの色が白っぽくなったり、焼けたように黄色くなるのもこの光のせい。
紫外線は生物に有害で、微生物の中には浴びただけで死んでしまうものもいる。これを利用した殺菌器がある。
洗濯物を太陽光にあてるのも殺菌の意味がある。
人間の場合はメラニンがでて体を守ろうとする。
この紫外線をブロックしてくれているのが地球の上空20㎞ほどにあるオゾンという気体の層。おかげで紫外線はほとんど地上に届かない。
オゾンは酸素原子が3つくっついた状態。フロンガスはこの酸素原子を自分のほうへとってしまう。すると紫外線を防ぐ力は失われる。
こうしてオゾンが破壊された部分をオゾンホールという。
もし紫外線が地上にふりそそげば、深海の生物を除いて生き物はいなくなってしまうだろう。これは初期の地球に似ている状態。

・フロンの正体とは?
フロンの正体は、クロロフルオロカーボン。炭素と塩素とフッ素が合体したもので、人体に無害で不燃性、安定していて壊れにくい。
地上付近ではそのまま漂うが、上空で紫外線にあたると分解し、結びつく力の強い塩素を放出。これが酸素原子をオゾンから奪ってしまう。
よって塩素抜きのフロンも開発されているが、つめるとき圧力が必要だったり、常温で蒸発してしまったり、汚れ落としの能力(ICやLSIの汚れ落としに

使われている)がなくなったりする。
フロンの一部に水素をとりつけて、オゾン層に行く前に分解するフロンも開発されている。これは燃える性質をもってしまうのと、分解すると塩素がでて

しまうのでやはりオゾン層への多少の影響はさけられない。
スプレー缶の場合、フロンでないと燃えやすいガスを使うことになる。
フロンが多く使われているのは、クーラーやICの洗浄、ウレタンの発泡用(断熱用のスチレンボードやマットレス用にウレタンに細かい泡をいれる)
こうして、使わなくて済むところは使わず、仕方ないときは代用品で、さらには使ったフロンは回収して再利用。
でも、現在オゾン層に向かっているフロンは止められない。
人間が生きている限り自然に影響を与えてしまう、その中でどうバランスをとるか、考えなければならない。

・地球があたたかくなる!?
地球温暖化の影響として、海水面の上昇、台風の大型化などが予想されている。
地球は太陽の熱で温められて夜になると熱は宇宙に放射される。
空気中の二酸化炭素などのガスは逃げていく熱を引き留める力がある、これを温室効果という。
入ってくる熱と出ていく熱は地球全体ではうまつつりあっている。あたたかい地方と寒い地方の差は空気が「風」として熱を運んでバランスをとる。
しかし人間の活動ででる二酸化炭素が増えたので、残る熱のほうが増えつつある、これが地球温暖化問題。
20年で世界の平均気温は0.3度上昇、それだけで暖冬や大型台風などの気象変化が認められている。
それ以前は6000年かかって3度の変化だったので、これは急激なもの。

・エネルギーのムダづかいをやめよう!
地球全体の気候がかわると、それまで農作物がとれていたところでとれなくなったりする。
植物は急激な気候の変化についていけないので、食糧難がおこるかもしれない。
二酸化炭素をださないのが一番いいが、そうはいかないので燃やす量を減らす、燃やしたら熱は利用する、太陽エネルギーを利用するなど複合的に節約す

る。
ゴミ焼灼のときの熱は暖房や給湯、温水プールに利用。
火力発電所でもタービンを回す水蒸気は熱い必要はないので熱を暖房などに利用する。
ビルでも最近はこの方法をとりいれて発電と同時に熱エネルギーを冷暖房に使うシステム(コジェネレーション)がとりいれられている。
製鉄所の溶鉱炉の熱も発電に利用できる。
これまでムダに捨てていたエネルギーがあった。
今までのエネルギーの使用を見直す。断熱すればエネルギーは節約できるが、実は断熱材を作るのにフロンを使うという問題もある。
無駄なものは作らない。無駄な包装をなくし、使い捨てのものを使わないことも二酸化炭素の発生を抑える。
電気自動車なども有効。

・空からジュースが降る!?
二酸化炭素を減らしてくれるのは植物。しかしその植物も危機にさらされている。
酸性雨とは、pH4とか3。これはトマトジュースやリンゴジュースくらい。酢はpH2.2。
大気中の二酸化炭素が雨に溶けやすいので雨はもともと少し酸性だが、酸性雨は工場や自動車からの排気が上空にのぼり、雲の水滴に溶けて太陽からの紫

外線などをあびて化学変化をおこしおこる。
その正体は、硫黄酸化物と窒素酸化物が、硫酸と硝酸に変化したもの。
硫黄酸化物の代表、二酸化硫黄、別名亜硫酸ガスは、そのままで有害。火山のガスなどに含まれるので、火山の噴火でも酸性雨はおきる。
大気の汚染がひどいほど、強い酸性の雨がふり、記録ではpH2を超える酸性の霧がはっせいしたとき、吸い込んだ人間が死んだという。
ここまでひどくなくても、銅像や大理石の石像が溶けてぼろぼろになったり、コンクリートが溶けて鍾乳洞のようになったり、植物も根からやられたり、

微生物も影響をうける。川や海に溶け込み、水中の生物に影響し、人間も吸い込めば平気とは思えない。

・雨、雨、降れ降れ、酸性雨降るな
人は意外と酸性雨の被害に気が付きにくい。
原因の発生地と被害の場所が離れている場合があるから。
中国の大気汚染で日本に酸性雨が降ったり、アメリカとカナダでも同じようなことがおきている。
酸性雨の原因と結果の因果関係がはっきりしていないので、発生源の国に対策を求めてもきいてくれないことも多い。
しかしそれでは手遅れになってしまうかも。
工場も自動車もなくすわけにはいかないし・・・

・失われていく森
人間は都合のいい開発を続けて自然を破壊して、都合のいいときだけ自然に助けてもらうではバランスはとれない。
二酸化炭素を減らすには大量の植物が必要だが、人間は木を切り倒したり焼き払ったりしている。
何万年もかけて育ってきた森は、人間によって一瞬でダメになっているのだ。
森の働きは、大量の水をためて大雨のとき洪水を防いでくれる。根っこで土砂崩れも防いでくれる。気温が上昇したときには水を蒸発させてまわりの温度

を下げる。森林のあるところでは気温の上昇や下降がおだやかなのだ。森の吐き出す水蒸気で雨も降る。
森がないと日が照ればすぐに気温が上昇、夜になると寒いくらいに下降、雨がふれば洪水に土砂崩れで土地はあれ、雨が少なくなり気温があがり、植物は

生えないそして悪循環。
森があれば、木は動物に食べ物を与え、動物は死ねば木に吸収される。土のなかで微生物が木の葉や動物の死体を分解し、木に栄養を与え、微生物は木か

ら栄養をもらえる。森があることで生き物が集まり、集まることで土がこえ、森はますます栄える。森は多くの生き物とともに環境をつくり生活している

のだ。
日本の森はみてくれだけで、材木になる木ばかり飢えているので、洪水を防いだり、生き物を育てる力もほとんどない。
もとからあった森は、ゴルフ場やホテル、道路になって消えている。
それでも世界からみたらマシ。
熱帯雨林は日本向けのエビの養殖や材木として切られている。熱帯雨林は一度切ってしまうと再生は難しい。
できることは、紙や割り箸を節約する。リサイクルする。ケナフなど使った紙を使う。
ケナフは古代エジプトのパピルスに使われていた紙で、草なので成長が速い。ケナフ20トンで森の木60本を切らずにすむといわれている。

・ゴミも積もれば環境問題!?
身近な環境問題といえばゴミ。
ゴミは燃やすと量が20分の1になる、またにおいや虫をおさえることができる。燃えカスは埋め立て地に捨てられて土になる。
燃えないゴミはそのまま埋めたり、鉄やアルミは再利用したり、空き瓶の一部は回収されている。
古新聞、古雑誌、段ボールはもう一度材料に使われる。
プラスチックやスチロールは燃えるのだが、高温をだすので、炉を壊すきけんがあるので燃えないゴミにしているところもある。
粗大ごみは使えるものは再利用あとは燃える燃えないにわけられて処分される。
結局最後は埋め立て地に行く。
問題は量が多すぎること。1898年の東京の23区のごみは490万トンで東京ドーム15杯分。
燃やすのがおいつかないとそのまま埋めているが不衛生でメタンガスが発生したりネズミがでたりする。
メタンガスは温暖化にもつながってしまう。ゴミを燃やしても二酸化炭素がでる。
埋め立て地は海だがそこの生態系を破壊することもある。
これだけのゴミがでるということは、材料の自然も失われているということ。

・便利になるからゴミが増える!?
東京で一番多いのは紙ごみ。会社の多いところでは70%近くが紙のゴミ。
ティッシュペーパーやキッチンペーパーなど、使い捨てが増えるとゴミも増える。
使ったらそのまま捨てるものは再生紙を使う、古いお札も段ボールになっているんだって。
カンやびんもそれぞれ40%が再生されている。
ペットボトルは再利用できない(この時点)
ガラス瓶は再利用できるし、使えなくなると、砕いてびんの原料になれる。半分のガラス瓶が回収・再生されている。
ただし、ちゃんと回収しないとダメ。
シャンプーやリンスは詰め替え、買い物かごをもっていくなどの工夫ができる。
量り売りはゴミをださないが、パック詰めは人手を減らし清潔に安く売るために考えだされたのでなくすのは難しそう。
努力することでゴミの量は減らせるが、回収にかかる手間が面倒くさい、回収して再生したものは値段が高いので買わないなど、
いろんな理由でゴミは増え続けている。

・ゴミをなくすために
いままでは家の中のゴミを考えていたが、本当は作る側、売る側の努力も必要。
お店で買ったら箱は返してしまうとかは、お店みんなの協力がいる。
自動車は解体して再利用できるように設計されているものもある。
使い捨てカメラは90%以上が回収され、再利用できる部品はすべて使われている。
ゴミはすべて自然の一部をきりとったもの、無駄にするのはいけない。
人間が自然に守られているのに、それを自分で破壊している。
私たち一人一人が真剣にゴミ問題に取り組むことで、今はうまくいっていないリサイクルもうまくいくように変わっていく。
環境問題も一人一人の暮らしとかかわっている。

・水に流せない水の話
川は本当は自分で汚れをきれいにする力があるが、水辺の木や草や土、そこに住む小さな生き物たちを人間がコンクリートで固めたり木を切ったりしたの

でなくなってしまった。
道路も舗装するとその下で1億匹の微生物が死ぬといわれている。
最初から自然を残すことを考えていたら、生き物が住めるコンクリートやブロック、水や空気を通す舗装用ブロックを使うなど方法はある。
ところで、川が汚れる一番の原因は生活排水。
お味噌汁1杯を魚がすめるようにするには、ふろおけ5杯分ほどの水が必要。油1リットルだとふろおけ330杯分の水が必要になる。
洗濯に使う合成洗剤は微生物を殺してしまう。中に含まれる窒素やリンはプランクトンの栄養になって大量に増やして赤潮をひきおこす。
工場からの排水は規制であまり水を汚さなくなったが、家庭のからの排水はまだ野放し。
家庭でできる工夫は、排水溝にネットをかけたり、油は固めて捨てる、残さず食べる。
合成洗剤でなく石鹸を使う、量は使いすぎない。無リン洗剤を選ぶ。
下水道が整備されていれば、排水を一度浄化槽ためて微生物の力を借りて分解して、川に流すこともできる。
性能のいい浄化槽なら汚れの99%まできれいにできる。
家庭排水のほかにゴルフ場や畑にまかれる農薬や除草剤、ゴミ処理場から染み出した有害な物質なども水を汚染する。

・地球の運命はきみたち次第
これまで見てきた問題はみんな絡み合って環境破壊をおこしている。
見開きで、どんな風につながっているのか図になっていた。
一見関係なさそうな問題も、実は玉突きのように影響しあって被害をひろげている。
でもどれも人間が原因。
人間も自然のシステムの一部、自然破壊をすれば人間にしっぺ返しがくる。下手したら滅亡かも。
でも人間も対策を考えているし、技術も開発されている。
人間が自然とのバランスをとれば、これからも繁栄していけるはず。
恐竜は1億数千万年にわたって栄えた、人間はまだ数百万年。まだ滅びるには早すぎるね。

・作品リスト
まんがサイエンスの巻き数とページ、タイトルと内容が一覧になっている。


まんがサイエンス〈4〉ゴミも積もれば環境問題!?ほか

まんがサイエンス〈4〉ゴミも積もれば環境問題!?ほか

  • 作者: あさり よしとお
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 単行本



nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

まんがサイエンス〈5〉地球の熱で電気を作る!ほか [自然科学]

1996年に発行された、マンガで先端科学を解説する本のシリーズ。
元は「5年の科学」「6年の科学」で連載されていた。
「あさりよしとお」が描いている。
レギュラーキャラは「よしお」くん、「まなぶ」くん、女の子は「あさり」ちゃん「あやめ」ちゃん。
極端発言のあやめちゃんキャラは健在、あさりちゃんもさらっとボケるの担当。

巻頭で取材した写真が載っていた。
地熱発電所、八丁原と柳津西
インフルエンザウィルスや、ヘルパーT細胞(司令塔)、キラーT細胞(感染した細胞を破壊)、B細胞(抗体をつくる)、好中球(血液中にあって細菌を25個くらい食べられる)、マクロファージ(好中球と同じ働きだが100個くらい細菌をたべられる)の写真
居眠り運転防止自動車の写真
ケネディ宇宙センターの写真

・じょうぶで破れやすい袋!?
解説はフィルム男とマジックカット
包装用の袋はポリエチレン、ナイロン、ポリプロピレン、アルミ箔などいろんな材料を重ねた包装フィルムでできている。
このフィルムは複合フィルムとかラミネートフィルムと呼ばれ、中身の品質を守って消費者に届けるために使われている。
しかし、開けにくいという欠点があった、これを克服したのが「マジックカット」
1枚目のフィルムだけに小さな穴が空いていて、2枚目と合わせたときに塞がってしまうので、輸送中は中身を守り、
人間が空けるために力を加えると切れやすいという性質を実現している。
オチはマジックカットがフィルム男にくっついたら、簡単に切り離せちゃったというもの。

・ジロリとにらめばピントぴったり
解説は目玉頭のMr.視線(得意料理は四川料理)
手や足が使えないとき、視線をスイッチにするシステムの話。
カメラに搭載されているのを例に解説。
このシステムは頭が固定されて動かないことが重要なので、ファインダーに目が固定されているのは好都合なのだ。
このカメラでは3人までの目を登録でき(個体差があるので登録は必要)、赤外線を目にあてて瞳の動きをもとにスイッチをいれる。
2人までは目の特徴を覚える機能がついている。
画面に出るスイッチに視線を固定するとそのとうりに操作できる。また視線の先のものに焦点を合わせる機能もある。
この視線スイッチはほかの場所でも応用が研究されているが、目の位置を固定して視線を検出するのでゴーグルやヘルメットがいると思われる。

・自然界にはない光レーザー
解説は解説を聞かないとレーザー光線で脅すMr.レーザー。頭が棒になにか巻きつけた形をしている。
レーザーとは、「放射の誘導放出による光の増幅」
特定の物質の原子にエネルギーを与える「ポンピング」をすると、高エネルギー状態の原子は不安定になる。これを励起状態という。
励起状態になった原子は「光子(フォトン)」を1個吐き出して安定した状態に戻る。
このとき放出された光子が別の励起状態の原子に飛び込むと、今度は2個のフォトンが吐き出される。これが誘導放出。
これを繰り返して光子をどんどん増やすのを「レーザー」という。
レーザー光線を作り出すには、ひっきりなしに物質にエネルギーを注ぎ込み、励起状態を作り出す必要がある。
このレーザーを2枚の鏡を置いた間で作り続けると、鏡の間を行ったり来たりする2方向の光だけが残ってどんどんたまり強めあい、やがて一方の鏡をつきぬけて外に飛び出す。これがレーザー光線。
このレーザー光線を作り出せる物質はルビー、二酸化炭素、ガラス、ヘリウム・イオン、半導体、YAGなど限られている。
ルビーはキセノン管の光で励起状態になり、クロム原子が光を放出。
他は高電圧で励起状態になる。ヘリウム・ネオンの場合は励起状態のヘリウムがネオン原子にエネルギーを与え、光はネオン原子が放出する。
つねにエネルギーが必要なので、いちばん効率のいい「炭酸ガスレーザー」でさえ、使ったエネルギーの15%しかレーザー光線にならない。
それでもレーザー光線をつくるのは、自然界にない特徴があるから。
自然界の光はすべてインコヒーレント光と呼ばれ、いろんなほちゅがあらゆる向きに飛び回っているが、
レーザー光線は、一つの物質から発生し、増幅するときに光を整理するので物質ごとに波長がそろった光を出すことができる。
その特徴は、単一波長(プリズムで分解しない)、指向性が強い(一方向に進み、広がりにくい)、高エネルギー(一点に集中させることで超高温を作り出せる)、干渉性が高い(光の波長が規則正しいので、重ね合わせると美しい縞模様になる)
この特性を生かして、月と地球の距離を正確に測ったり、H-Ⅱロケットのレーザージャイロに使われたりしている。
干渉性を利用してホログラフィを作ったりもできる。
一番身近な利用法は光線をごく細かく絞り込めるのを利用してCDやLDのデジタル信号の読み取り、レジのバーコード読み取りなど。
光線を集中させると高温にしてものを焼き切ることができる。医療用メスなどにも利用されている。(炭酸ガスやYAG)
ガラスレーザーで高温を作り出し、核融合の点火用に使う計画もある。エネルギを集中させられるのがレーザーの特徴。

・宇宙に一番近い場所
アメリカの宇宙ロケットは昔からケネディ・スペースセンターで行われている。
見渡す限り森と草原と沼の広大な敷地。
ロケット組み立て棟VABは、サターンVをくみ上げるため巨大に作られている。スペースシャトルがでてくるとちんまり見える。
ロケット台ごと運ぶ道は石がみんな砕かれて砂になっている。
サターンVは全長110.6m直径10m、こんなに大きくても人間が乗れるのは先っぽの部分に3人だけ。すべて使い捨て。
スペースシャトルは、37mセラミックタイルで守られた機体は再利用できて、捨てるのはメインの燃料タンクだけ。最高で10人が乗れる。
次世代スペースシャトルNextoneなら自分たちも宇宙にいけるかもとよしお君がいっていた。
打ち上げてしばらくすると音速を越えたバンという音がして轟音とともにシャトルが打ち上げられる。
帰ってくるときは燃料がないので、着陸のやり直しはできないので、天候によって違うところい降りることがある。
シャトルは自力で飛行機のように飛ぶことはできない。
この時点では宇宙に人を送り出せるのは、こことロシアのバイコヌール宇宙基地だけ。
でも世界中に宇宙港ができて、火星や月に旅行できる日がくるかも。
フロリダはリゾート地としても有名だが、ケネディ・スペースセンターは湿地帯なんでやぶ蚊が多いのだそうだ。

・インフルエンザ大戦争!
あさりちゃんにインフルエンザウィルスをうつされたよしおくん。
あさりちゃんの姿のインフルエンザウィルスが体内に増えだす。本物のウィルスは10万分の7㎜くらい。
最近と比べると大きさは10分の1。
最近は自分でコピーを作って増えるが、ウィルスは人間の細胞のコピー能力を使って増える。
細胞はウィルスでいっぱいになると破裂して中のウィルスが飛び出す。
インフルエンザウィルスはのどの細胞などで増えるので、のどの痛み、熱、せきなどの症状が現れる。
体内に細菌やウィルスが入り込むとまず好中球が戦う。戦い方はひたすらウィルスを食べる。
しかし、ある程度ウィルスを食べると好中球は死んでしまう。
その後だ2部隊としてマクロファージが登場。戦い方は好中球と同じだが、食べられる量は多い。しかしある程度食べるとやはり死んでしまう。
ただし人体防衛の司令部、「リンパ節」にウィルスを運ぶこともする。
司令部のT細胞はウィルスを敵と認識すると直ちに分析し、それが終わるとT細胞部隊の出勤。
T細胞には、防衛作戦全体の司令塔であるヘルパーT細胞。作戦終了を見届けるサプレッサーT細胞。T細胞の戦闘部隊キラーT細胞がある。
Tキラー細胞はウィルスに感染した細胞を丸ごと破壊。
キラーT細胞が働いている間に、ヘルパーT細胞は最終防衛部隊B細胞を呼び出す。
B細胞は敵のデータから攻撃兵器を作り出す、これが抗体。この抗体でウィルスは破壊されたり、動きを止められてマクロファージなどに食べられてしまう。この時点でウィルスの負けは決定。
サプレッサーT細胞は敵の全滅を確認してヘルパーT細胞に報告、これでウィルス撃退全作戦終了となる。
こんど同じウィルスが攻めてくると、データがそろっている分速やかに防衛部隊が展開して撃退してくれる。これが免疫。
でもこの防衛部隊は無敵ではないので、やっぱり病気は予防が大切。

・胃が自分を消化しないわけ
解説は胃の専門家「胃 直弼」
胃はものを溶かすのに、なぜ自分は溶けないのか?
胃が食べ物を溶かすのは、その後にひかえる小腸や大腸から栄養を吸収しやすくするため。
胃はからっぽだとちぢんでペッチャンコだが、食べ物が入るとのびてふくらみ、最大1-15リットル入る。
胃は胃液を出しながら伸び縮みして、食べ物をくだき胃液と混ぜ合わせてとかしてしまう。
胃液は0.5%にうすまった塩酸。弱い金属なら溶けてしまう。胃の材質であるタンパク質もとかしてしまう。
胃液は一日大人の人間で2-3リットルでる。
胃そのものは筋肉でできた袋だが、その内側に粘膜の層がある。この粘膜から胃液と同時に粘液がでて胃自身を守っている。
胃をでてすぐの十二指腸で肝臓からでるアルカリ性の胆汁と混ぜられて胃液の酸性は中和されるので小腸は平気。
でもたまに胆汁が胃に逆流すると、粘液が流れて胃が溶かされてしまう。
そのほかに薬を飲んだり、お酒を飲んだり、精神的なイライラなどで粘液ははがされ胃は自分をとかしてしまう。
粘液のほかに粘液細胞の再生が速く、3日ですべての細胞が入れ替わる再生能力の速さも胃を守っている。
それでも守り切れないと粘膜の層がとかされて胃潰瘍になったり穴が開いてしまうこともある。
胃ほどではないが、脳などの特別な部分を除いて全身の細胞が新しくいれかわっている。

・時をかける科学
解説はタイムマシンを可能にするかもしれない特異点、ワームホールおじさん。あたまがブラックホールみたい。
おじさんによるとあんまり近づくと吸い込まれるらしい。
時間の進み方は一定ではない。
速さが早唸ると質量が大きくなり、時間の進み方は遅くなる。高速で動くとその物体の時間は止まってしまう。
高速で飛ぶ宇宙船があれば、未来にいける。(ウラシマ効果)
ワームホールは宇宙の虫食い穴。中を通過すると時間と空間が無視され、入口と出口をつなげば、どんな場所時代にでもでられる。
ワームホールの片方を宇宙船につくって高速で未来へ行ってもらいうと、未来の地球と過去の地球がワームホールにつながって未来と行き来できると考えられる。(理論上は)
問題はブラックホールに入るのと同じことになるのと、予測されているワームホールの直径が小さすぎて人間は入れない。
宇宙船を打ち上げた時点から過去にはいけない。などがある。
タイムマシンで過去にいってもパラドックスがおこらないという説もある。なぜならタイムマシンがくることが前提で出来事がおきているから。

・地球の熱で電気を作る!
解説は発電所マークの発電クン。
発電所の種類は火力発電、原子力などあるが、原料は石油や石炭、ウランなど日本ではとれないものばかり。
太陽光発電は一部で実用化されているが、巨大なものは宇宙につくらないといけない。
身近で使い放題のエネルギーとして地熱発電所を紹介。
発電所で作る電気はみんな発電機を回して作り出している。
地熱発電所ではビットという機械でボーリングをして穴を掘る。掘りながらビットの秋から泥水を噴き出してビットを冷やし、堀くだいた岩や土を地上まで運び上げる。
こうして1000-2000mくらい掘ると、熱水と水蒸気がでる、この水蒸気でタービンを回して発電する。
普通の温泉はせいぜい500mくらい。地熱発電所の場合は200度を超える高圧の熱湯。
他の発電所も最終的にはお湯をわかしてタービンをまわしているので仕組みとしては同じ。
掘っても水蒸気がでない場合のために考え出されたのが高温岩体発電。
熱い岩があっても水がなければ岩の中までパイプを通して岩に細かいひび割れをいれてそこに水を流して水蒸気をつくりだす。
この方法だと、日本中、北から南まで地熱発電ができる。
エネルギー資源のない日本では有望な発電方法である。

・録音できるCDって?
解説は記録メディアの専門家、ディスク男。頭がMD。
記録メディアとは、絵や音、ゲームや文章などのデータを信号に変えて記録しているもの。
フロッピーディスク、カセットテープ、ビデオテープ、LD、CDなど。
音は空気の振動が波になって伝わるもの。マイクを使って電子信号に変えると波のグラフになる。
これをなんとか形にしておけば音として再現できるというわけ。
波の強弱をそのまま溝にしたのがレコード。
電気信号の強弱を磁気に変えて残したのがカセットテープやビデオテープ。
この方法だと妻子のたびに劣化するという弱点がある。
記録されたものに直接触らずに再生できるのがCDやLDといった光ディスク。
光ディスクはアルミニウムの膜を透明プラスチックでサンドイッチした円盤で、アルミ膜の表面には「ピット」と呼ばれるごく小さな穴が渦巻き状にならんでいる。ピットをレーザー光線の反射でよみとっている。
ただし、LDの映像信号は波の大きさをそのままピットの長さにおきかえているが、CDはデジタル信号にして記録している。
波を棒グラフに置き換えてそのグラフを0と1の数字に直してしまう。
CDに記録してあるのは0と1の信号というわけ。
LDはアナログ方式なんだね。
ピットを写し取れば何枚でも同じものが作れるが、記録してある信号を消したり、新しく書き込んだりできない。
デジタル信号を書いたり消したりできるのは「光磁気ディスク」
ピットで0と1を表す代わりに磁石のN極かS極かを書き込むようにした。
永久磁石はある温度以上に加熱すると磁石の力をなくすので、一度加熱して時期をけし、同時に逆側からNかSの磁気をあたえると、熱が冷めると同時に思い通りの極に固定することができる。
磁化されたものに光を当てると光は時期の力でわずかにひねられて反射する。極が違うとこのひねりが逆になるのでそれで読み取る。
光磁気ディスクのうちコンピュータの記録用に使われるのはMO、音楽用に作られたのをMDと呼ぶ。
形にこだわらず、目的にあわせて記録メディアを活用しよう。


・いねむり運転防止自動車
居眠り運転を防止する車を見に行った4人。案内するのは頭が車の車寅次郎。
トヨタのASVはさまざまな安全装置をつけた実験車。
17種類の安全装置がついている。
2台あって、一台には事故をおこさない予防安全、一台には事故が起きたとき被害を最小限に食い止める衝突安全が積み込まれている。
プリローダーシートベルトは、衝突を感知してシートベルトを瞬間的に引っ張り込み人間を固定する。
エア・バックとともに人間を守る、サイドドアにはサイドエアバッグがはいっちる。
居眠り運転警報システムは、ハンドルに内蔵された舵角センサーと運転者の腕に取り付けた心拍センサーで動作。
心拍センサーでねむくなってきているのを感知、舵角センサーで小刻みなハンドル操作が行われていないのを感知、これで警告音を出す。
さらに座席が振動して、それでも起きないと車が自動停止してハザードランプをつける。
バンパーの両側につけたビデオカメラで見通しの悪い曲がり角の運転を助ける「ブラインドコーナーモニター」
「配光制御ヘッドランプ」は対向車にまぶしくないギリギリまでハイビームにしてくれる。対向車はレーダーで感知する。
このレーダーで前方の車との距離を測定し、近づきすぎると警告音を出す。それでも止まらないと自動停止。
自動停止のときは少しブレーキをかけて路面の状態を確認して、もうダメだという地点からブレーキをかける。
他に道路情報を伝えてくれるシステム、ドライブレコーダーなどいろいろ紹介されていた。
いっぺんに実用化するわけではないが、徐々に実装されていくだろう。

・ATPは人間のガソリン!?
解説は筋肉の専門家筋肉ブラザーズ。一人は赤身、一人は白身。
人間はごはんを食べて生きている。そのご飯はふだん脂肪やグリコーゲンになって体内に蓄えられている。
脂肪は全身に、グリコーゲンは肝臓や筋肉の中。
人間のエンジンは筋肉。
筋肉は筋原線維が束になった筋せんいがあつまってできている。
筋原線維は、「アクチン」と「ミオシン」が規則正しく並んでできている。アクチンのすきまにミオシンがすべりこむと筋肉は縮む。
このアクチンとミオシンを働かせるのはATP(アデリシン3リン酸)という物質だけ。
体を動かすとATPがリン酸を放出してADPに代わる。ただしこれは数秒で使い果たされる。
ADPは後ろに控えたクレアチンリン酸からリンをもらってATPに戻るが、この機能も8秒ほどで終わる。
瞬間的に大きな力を生み出すATPは長い時間働けない。
次は体内にためておいたグリコーゲンでクレアチンリン酸を再生。これも33秒ほどたつと筋肉に乳酸が発生してグリコーゲンの分解を邪魔し始める。
ここまでは白い筋肉のお話。
そのあとは赤い筋肉が脂肪を燃料に長時間働く。
この赤と白は筋肉の中でまありあっている。赤は白ほどパワーがでないが長時間はたらける。
白い筋肉は酸素なし、赤い筋肉は酸素有で働くのも特徴。
運動のあと甘いものを食べるとグリコーゲンの補給になって体の回復が早まる。
白い筋肉は短時間に強い運動で、赤い筋肉は長時間の軽い運動で鍛えられる。痩せるには赤い筋肉をはたらかせるのがいい。

・「なぜ」でがんばるサバイバル
遭難した4人。サバイバルの専門家SOS男(遭難のプロ?)の指導をうける。
まず必要なのは水と食料、そして火と住むところ。
今回は火と水の用意の仕方に絞って解説。
板切れとぼうのキリを用意して手で回すか、弓切り式にするか、マイ切り式にして摩擦熱で火をおこす。
どの場合も「火くち」と呼ばれ鵜砕いた枯葉やポケットの綿ゴミ、細かく削った木切れなどを棒の先においてそこに火をつける。
それをだんだん大きなものに燃え移らせて焚火にする。
焚火にするときは、どのまきにも空気が行くように隙間をあけて積み上げるのが基本。
他にレンズで光を集める方法もあるが、近視のは凹レンズだから集まらないよ。
水は川か雨水を集めるが、それがなかった場合は、草や竹の茎を切って、吸い上げた水をいただくとか、
朝露をあつめる方法がある。
他には地面に穴をほってビニールシートをかぶせ、真ん中をへこませて水蒸気を集める方法がある、地面に湿り気がなかれば草の葉をひいたり、おしっこをかけるとよい。
水蒸気になるときにきれいになるので、海水や泥水を蒸発させて、底の丸い鍋で水蒸気を集めて浄化する方法もある。
フィルター式の浄水器も何種類かでている。おしっこを飲み水にできるぞ。
大切なのは「なぜ」という理屈がわかっていること。道具はその場でなんとでもできる。

・伝染病なんかこわくない
解説は先生にばけて教室に潜入していた伝染マン。
昔は鼻からのどにかけての炎症をまとめてカゼと呼んでいたが、原因のはっきりしたものは独立した病名をもらっているので、今のカゼは大半は体を冷やしたりして、のどや鼻の粘膜がはれている状態をいう。これは人にはうつらない。
でも症状は同じでも伝染する「感染症」かもしれないので注意。
感染症とは、ウィルスや細菌という病原体が体内に入り込んで増殖しておきる。
感染症のうつりかたと対策
空気感染なら、患者がマスクをして飛び散らせないことと、人を一か所にあつめないこと。換気すること。
血液感染、接触感染、経口感染なら手を洗うのが有効。
最近やウィルスは狭いところに集まっているとうつりやすいが、数がすくないとうつらない。
また洗えば病原体は落ちる。
どうやってうつるのかわかれば伝染病は怖くない。
衛生状態、栄養状態、ワクチンや薬で伝染病はずいぶん減った。天然痘に至っては1977年に絶滅した。ただ予防接種がいらいなというわけではない。
怖いのは正しい知識を持たないこと。迷信や無知は助かる人間も殺してしまう。

・ボイジャーの、はるかなる旅
これは1989年の作品なんで、よしお君とあさりちゃんがちょっと子供っぽいぞ。
解説はボイジャーそのまま。
1977年地球を出発したボイジャーは、1979年に木星、1981年に土星に接近。ここでミッションが終わるはずだったが、そのまま天王星にむかい1986年に接近。1989年に太陽系の一番外側海王星に接近。12年がかり71億㎞を旅した。
これは時速6万㎞以上の速さ、最高時速はマッハ70。海王星まで45億㎞、電波が届くまで4時間かかる。
コンピュータが2台のっていたが、地球からの指令をうけるのは両方壊れてしまっている。
かなり弱くなっても鮮明な画像がおくれるのは、画像を縦横800ますに区切ってデジタル方式で送る送信システムのおかげ。
ボイジャーはこのあとアンドロメダ星雲の方向へ飛び続ける。
ボイジャー1号・2号のほかにパイオニア10号11号は手紙を積んでいて、いつか宇宙人にあったら地球という星があることを知らせる内容になっている。
ボイジャーに次に近づくのはシリウスという星だが、それには30万年かかる。
電池が切れるころに最後の連絡がくることになっているんだって。

・作品リスト
これまでのタイトルと内容、まんがサイエンスの何巻にのっているかがまとめてあった。


まんがサイエンス〈5〉地球の熱で電気を作る!ほか

まんがサイエンス〈5〉地球の熱で電気を作る!ほか

  • 作者: あさり よしとお
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 単行本



nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

まんがサイエンス 3 吾輩はロボットである [自然科学]

1993年に発行された、マンガで先端科学を解説する本のシリーズ。
元は「5年の科学」で連載されていたらしい。
今回は、ロボットの話と、短編が何本か。
「あさりよしとお」が描いている。
レギュラーは理科クラブの「よしお」くん、女の子は「あさり」ちゃん「あやめ」ちゃん。
全巻から登場の「まなぶ」くんもすっかりレギュラー定着。極端発言のあやめちゃんに対し、常識発言のまなぶくんだね。

巻頭で取材したロボットの写真が載っていた。
原発施設で人間の代わりに危機の点検・補修をすることを目的に通産省工業技術院の作った極限作業の原子力ロボット。遠隔操作で4本足で動く。
Motoman、安川電機のロボットによるロボットの組み立て工場。
WL-12RV 早稲田大学が昭和41年から研究している2足歩行ロボットの当時の最新版、最初は1歩に1分以上かかっていたが、人間の速度で歩けるようになった。
配電作業用ロボット 東京電力の配電作業用ロボット、絶縁したロボットアームを持ち、アームの先端にかかる力をオペレータにフィードバックできる。


・ニューロ・ファジィはかしこい機械!?
解説は全身がふにゅあっとしたMr.ファジィ。ただし解説の途中でびしっとした形に変わる。
機械は命令されていないことは、どんな簡単なことでもできない。
例として椅子を選ぶをあげていた。この場合機械は教えられた形しか選べないが、人間は椅子かどうか自分で判断している。
その場の状況を飲み取り、多少の条件の違いは自分の判断でクリアして、今までの機械にはできなかった「程度に合わせた」仕事をこなす。
ただ働くのではなく、その場に合わせたほどほどの仕事をする。人間の脳のような判断をする機械を「ファジィ」な機械と呼んでいる。
ニューロは、人間の脳の名kにある神経細胞の名前からとっていて、人間の脳は神経細胞の無数の絡まりあいで複雑な思考を実現していることから、
機械で同じように組み合わせた構造で脳を真似するコンピュータを作ろうとするのがニューロコンピュータ。まだ実現していない。
単純な計算なら今までのコンピュータのほうが速いけど、条件を与えて「それが何か?」などの推論はニューロコンピュータのほうが速い。
今までのコンピュータは一つずつ条件を積み重ねる逐次処理だけど、ニューロは並列処理するからだ。
ニューロコンピュータはいままでのコンピュータができなかった、考える、連想する、直観!、間違える、学習するなどのことができるようになる。
電化製品の場合は学習する、考える的な能力をニューロといっていることが多い。
使う目的と、その場の状況に合わせた細かい判断をもとに、学習しながら今まで以上にきめ細かい仕事をするのがニューロでファジィな電気製品。


・進化する自動改札機
両手に荷物をもって改札を通ろうとしたあやめちゃんが使いにくいと文句をいっている。
この時点では、切符を入れるタイプの自動改札機だったようだ。
まなぶ君も定期をケースから出すのが大変といっている。
そこへ頭が自動改札の解説員がやってくる。
その解説にると、切符も定期券もうらが黒くぬられていて機械はここの磁気信号を読んでいるので、ケースから出す必要があるのだという。
今開発中として紹介されていたのがミューカードという新しい定期券。
これとセットの改札機なら、カードをかざすだけで反応する。
カードにはコンピュータと無線通信機、電池がワンセットで入っている。カードが改札機に近づくと、改札機からデータを送るように指令がいき、
中身のデータを解説機に送ってOKなら通すようになっている。
通信の有効距離は30㎝、この距離内ならポケットやかばんの中でも反応する。
コンピュータ内臓なので、いままでより多くの情報を記録できるので、プリペイドカードを合体させることが考えられている。
これで普段は定期券として使い、乗り越しならプリペイドカードから引き落とし、精算所はいらない。
この段階では切符の代わりにならないが、特急券のような特別な切符に使われて、進むホームや目的地ガイド、ホテル予約なんかできるかもしれないとされていた。


・吾輩はロボットである
ロボットとは、あやめちゃんによるとガンダムみたいなの。あさりちゃんによるとロボコンみたいなの。
よしおくんによると工場で自動車を組み立てるやつ。まなぶ君によると人間そっくりに作った機械人形。
そこに現れたのがアトムな頭で首に鈴をつけてまわしをまいた鉄腕28エ門。ロボットの説明をするため21世紀からタイムマシンで来たという。
ロボットとは、1921年チェコスロバキアのカレル・チャペックという人が作った言葉で、もともとは「ロボタ」=「働かせる」という単語からきている。
ロボットという名称には、人間に代わって働いてくれるものという意味が込められている。形は関係ない。
でも自動車や飛行機は人間が運転して使うのでロボットでなく道具。自動操縦なら飛行機もロボットといえるだろう。
例外はマニュピュレーター。人間の手の代わりに動く機械だが、人間の代わりに高温や真空、高圧の場所で作業してくれるので、ロボットの仲間に入れられている。同じ仲間で月や火星を調査する探査機も半分は人間がコントロールするけどロボットといえる。
人間が操縦できるのはブルドーザーなどの仲間なので、完全に無人化かリモートコントロールして初めてロボットと呼べる。
身近な例として鉄腕28エ門が挙げたのは「自動販売機」。

ロボットの展示会に来た4人組。展示してあるのは産業用ロボットで工場などで使われているもの。地味だとあやめちゃんが騒いでいると鉄腕28エ門があらわれて、巻頭で紹介されていた極限作業用ロボットを紹介。
これは人の立ち入れない放射線の中で働くために作られたもの。2個の目、2本の腕、4本の足をもち、人間に代わってたいがいの作業をこなす。
4本足なのは安定をとるためと、階段などの段差を昇るため。地図を記憶させれば、行けと命令するだけでまがった廊下や床の凸凹を自分で判断して乗り越えて進むことができる。障害物があったら乗り越えるかどかすかの指示をまつ。ただしケーブル付である、ニューロコンピュータによる人工頭脳が完成するまで、プログラムと人間の二人三脚で動かすのである。もっとも試作機でまだ一台しかない。家にやってくるのは当分先である。

鉄腕28エ門が4人をつれてロボットが働く工場にやってくる。
現在工場で使われているロボットは「手」をモデルにしたロボット。
人間の手の動き6種類を再現して、人間の手と同じ仕事をこなす。ペンをもって字をかくこともできる。
工場では、部品を運び、はめこみ、溶接したり、切り取ったりあらゆる作業を行っている。
そういうことを専門でやってくれる機械もあるが、製品のデザインが変わったりするとお手上げになってしまう。
しかし、「手」のロボットはリモコンで教えてあげれば対応できる。
カメラを使って、はめ込むワクなどを確認して車の窓ガラスを取り付ける。
ねじを穴にはめるときも、穴をカメラで確かめるなど、センサーをつけることで、その作業をより正確に行うことができる。
この手のロボットを使って、手のロボットをくみたてている。しかもロボットの手の道具を持ち替えて一台で全部の仕事をやっている。
現段階ではロボットはどんなつまらないことも思いつくことはできない。
人間は開発や設計セールスなどを行い、繰り返し作業はロボットにまかせるのが正しい共同作業といえる。
ロボットは必ずしもヒト型でなくてもいいのだが、ヒト型に近づける試みは多く行われている。

工場で働くロボットは歩かなくても車輪で移動できる。工場が歩かなくていいという条件で作られているからだ。
しかし、家庭にロボットがやってくるとしたら歩けないと現実では役にたたない、車輪では玄関すら上がれず、階段も上がれない。
車輪型ならイスにも座れない。家も家具も道具も人間にあわせて作られている。人間に似せて作ったロボットなら、人間のマネをさせれば使うことができる。ここで巻頭で紹介された早稲田大学の2本足ロボットが紹介される。人間と同じ速度、一歩0.5秒で歩ける。上半身でバランスをとる研究用のロボットで、今後は倒れも起き上がるロボットを研究するという。
いままで、いろんなテーマで作られてきたロボットが一つになってヒト型ロボットに完成していくだろう。
早稲田のロボットは頭脳も体に入っていて、そこも工場のロボットと違っている。
いつか小説のように人間型ロボットが家にやってくるようになるかもしれない。

ロボットは人間の仕事を代わりにするだけでなく、人間にできない仕事もする。
人間の立ち入れない場所でも活躍する。
ここで東京電力の配電作業用ロボットが紹介される。
このロボットは関電の心配がないので、送電をストップしなくても工事できる。
人間が乗れるようになっているがマニュピュレーターのように働く。
工場や工事現場など、身近なところでロボットが使われている。
実験用ロボットもどんどん進化している。ただ人工頭脳の問題が残っている。
極限作業用ロボットくらい複雑になるとボディに頭脳をつめないくらいになってしまう。ひも付きロボットではあまり意味はない。
人工頭脳として期待されているのがニューロコンピュータである。
コンピュータは誕生から50年でここまで進化した、ニューロコンピュータが実現するもの遠くないかも。
火災現場や深海はロボットの活躍が必要だ。ロボットは人間の大事なパートナーである。



・時を刻む石
待ち合わせをした4人。
一番先にきたよしお君はクォーツ時計
次に来たあやめちゃんはゼンマイ時計
あやめちゃんは腹時計。
まなぶ君は電波時計。
そこに現れたのは顔が時計の「常盤金成」で時計を解説してくれる。
650年ほど前に完成した機械式時計は、日時計や水時計とちがって歯車などを組み合わせて作られた機械の力で時間を示す時計のこと。
機械式時計に絶対必要なのは「動力」クォーツ時計は電池で、あさりちゃんのは「ゼンマイ」という渦巻き状に曲げた板バネのほどける力で時計を動かしている。。
世界で一番古い機械式時計の動力は「おもり」、ロープをまきあげておき、おもりによりロープがほどける力を利用して時計を動かす。
時計には動力の他にそれを一定の速さにコントロールする装置が必要で、それを「調速機」という。
もっとも古い調速機は棒テンプ。歯車で棒テンプの回転をとめて一定の速度いコントロールする。
動力にゼンマイ、調速機に「ふりこ」を使ったのが昔の柱時計。
「ふりこ」は傾けると止まってしまうので腕時計の場合は細いひげゼンマイを巻いてほどけるごとに歯車を送って調速している(テンプ)
この「調速機」が時計の正確さのモトである。
調速機の動きが速いほど時計は正確さを増していく。
腕時計のテンプは1秒間に5回振動する。クォーツの振動数は一秒間に32768回。
クォーツには圧電効果という性質があり、力を加えてやると電気が発生し、逆に電気を流すと振動を始める。
この電流をLSIで整理・増幅してモーターを回し、時計の針を動かすのがクォーツ時計。
クォーツ時計は1か月に15秒ほどしか狂わない。これはテンプを使った機械時計では出せない正確さだ。
これは文字盤でもデジタルでも変わりはない。
世界中のすべての時計のもとになる原子時計はセシウム原子の特別な振動のようなものをもとにしている、振動数は一秒間に91億9263万1770回。
10万年に1秒の狂いといわれている。
電波時計は原子時計から発信された信号をアンテナで受信して時刻を調整する。一日何回か原子時計からの電波で時刻をあわせるおでいつも正確。
ただ、信号が来てないときはクォーツ時計として動く。
クォーツ時計や電波時計は正確だが、電池がなければ動かない。
あさりちゃんの時計は時計の中におもりが入っていて手の動きで回転、ゼンマイを自動で巻き上げる自動巻きになっているので、腕につけていれば止まることはない。
電池を買いにいけないようなところに出かける人は機械式を利用する人も多い。宇宙飛行士も機械式を使っていた。ただし無重力だとおもりが働かないので自動巻きはだめだけど。機械は部品点数が少ないほうが故障も少ない。
電池はせいぜい3年できれるけど、機械式は10年20年使えるものがある。
クォーツの発電機内臓の「自動巻きクォーツ」も発売されている。ゼンマイの代わりに時計の中の錘の回転で発電機を動かして動力源にしている。発電された電気は蓄電器に最大3日分ためられる。ただし3日放置すると止まってしまう。
値段は機械式のほうが高い。小さな時計に何百個という部品がギッシリ詰め込まれているから。工場で大量生産できない工芸品なのである。
ところで時間とは、地球の自転をもとにしている。この自転はわずかずつ長くなっていくことがわかっている。
だから、原子時計と、地球の自転をもとにした時刻はずれてしまう。こう考えると日時計はいつまでも正確ともいえるだろう。
時間はもともと生活の目安のために一日の長さをいくつかに分けたもの、あまり成果k差にこだわると時間に追いまくられて時間と人間の関係があべこべになってしまうよ。


・命を守る車の風船!?
久しぶりにペケル先生が登場。
交通事故の死者は毎年1万人。
最近の車は衝突したとき前のほうがつぶれてクッションになってくれ、後ろは頑丈で運転手をガッチリ守ってくれるようになっている。
しかしどんなに気を付けてスピードを出さないようにしても事故に絶対あわないわけではない。
事故はなくせないが、事故で死亡する人を減らすための安全装置が取り付けられている。
代表的なのはシートベルト。これで衝突したときフロントガラスに頭をぶつけることはなくなったが、速度によってはハンドルに頭をぶつけることがある。これを守るためエア・バッグが登場した。
エア・バッグはふだんハンドルの中にしまわれているが衝突すると一瞬のうちにナイロン製の風船が服論で飛び出し、人間の体をうけとめると中のガスをぬきながらショックを吸収してくれる。この間なんと0.2秒以下の早業である。
構造は機械着火式センサーが衝撃を感知すると点火剤に着火、ガス発生剤に引火してたたまれたバックが急速にふくらむ。次の瞬間ガス抜き穴からガスを抜きながらバッグは体を受け止めて完了。ガスは窒素ガスなので引火しない。ふつうの衝撃でも開かないように実験を繰り返しているので故障もほとんどない。でもエア・バッグはシートベルトと合わせて初めて正しくその力を発揮できるのを忘れずに。
また、横からぶつけられたときのエア・バッグは研究中である。


・電池には空気も太陽もある!?
今回もペケル先生の解説。
アルカリ電池は中身にアルカリ水溶液を使っている。
普通の乾電池はマンガン乾電池といわれる。
マンガンは少しずつ弱くなっていくのに対して、アルカリは最後に一気に減る。アルカリ電池のほうが最後まで安定したパワーがだせる。
マンガン電池は安いので少しづつ弱くなっても構わない懐中電灯や時計、ラジオなどに使うのがよい。
ボタン電池の種類。
時計や電卓などによくつかwれる酸化銀電池はパワーが安定し長持ち、種類が多く、バランスの取れたボタン電池のスタンダード。
電卓・おもちゃ、オルゴールなどに使われる値段の安いアルカリ・ボタン電池。寿命は短いけど強いパワーと値段の安さが特色。
補聴器・ポケットベルなどに使われる空気電池。空気中の酸素と反応してパワーを生み出す。後ろのシールをはがして使う。長持ちだけど空気がないと働かないので場所は限られる。
補聴器・ポケットベルに使われる水銀電池。空気電池ほど長持ちしないが、どこでも使える。最初に作られたボタン電池。
RCのバッテリはニカド電池(ニッケル・カドミウム)、自動車のバッテリも鉛蓄電池といってニカド電池の仲間、充電して繰り返し使えるのが特徴。
太陽電池は光を電気に変えるので使うと安上がり、光がないと働かないし、電気は貯められない。昔は高価だったので人工衛星くらいしか使っていなかったが、今では電卓や、ニカド電池と組み合わせて時計につかったり、ラジオやソーラーカーに使われたりする。
リチウム電池は、厚さ0.5㎜のペーパー型やマッチのじくより小さいピン型にできる。寒さに強く、ハイパワーで長寿命。南極で使われる電池はほとんどコレである。まだ少し値段が高い。
最新のニッケル水素蓄電池はニカド電池に比べて倍近く電気をためられる。

・最新ガラスは、くもりのち透明!?
ペケル先生が持ってきたくもりガラス、瞬間的に透明になるUMUというガラス板でできている。切り替えスピードはわずか0.001-0.01秒。
秘密はガラスの間に液晶がはさまっていること。
くもるということは光がまっすぐにとおらないということ。液晶は普段ばらばらの方向に光を反射しているが、液晶を挟む膜の間に電気を流すと同じ方向に整列して光をまっすぐ通すようになる。音や光のセンサーをスイッチにできるので、昼と夜で自動的にくもりガラスにしたり、リモコンで曇りガラスにしたりできる。
液晶としての使い方と組み合わせれば、さっきまで透明だった窓に突然画像をうつしだすこともできる。
ハイテク製品の意外な使い方は多く、
ジェット機に使われるチタン合金は印鑑や中華鍋につかわれていたり、形状記憶合金は型崩れしない下着にされたりしている。


・糸がおなかを掃除する!?
解説はペケル先生。
食物センイは水に溶けるものと解けないものがある。
食べても消化も吸収もされない。腸で水を吸って膨らんだ食物繊維は栄養分の吸収を助けたり調節したり、有害物質をひっつけて体外へ排出してくれたりする。腸の中の細菌は年をとると悪い菌が増えるのだが、食物繊維は良い菌の働きを助け、悪い菌が増えるのを防ぐ。
良い菌の代表はビフィズス菌で、オリゴ糖はそれを増やす働きをする。
最近は鉄やカルシウムの吸収を助けるCPPやプロテインなど体の働きを活発にする物質を含んだ食品が多くでている。これらを機能性食品という。
ただし食物繊維はとりすぎると下痢するので注意。

・消化と吸収のメカニズム
解説は突然あやめちゃんのおなかに現れた人体君。
ふつうの人間は80年生きたとして食べる食べ物は50トン。
今回はあやめちゃんの体に潜入だ。
食品は含まれる栄養素で、炭水化物、脂肪、タンパク質にわけられます。
口の中では炭水化物が麦芽糖にかわり、他は小さくなるだけでへんかしません。
胃の中ではペプシンという酵素がでて、タンパク質をペプトンに変えます。
脂肪は胃をでたところ十二指腸で膵液と胆汁で分解される。
この二つにはトリプシンなどの酵素が含まれていて、麦芽糖をブドウ糖に、脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する。
見た目もばらばらドロドロ、成分も変化するのを消化という。
小腸の腸液でペプトンはアミノ酸に分解され、吸収の準備が整う。小腸には無数のひだがあり、そのひだには柔毛というでっぱりがある。
分解された栄養分は柔毛から血管に吸収され血液で全身に運ばれる。
脂肪酸とグリセリンはリンパ液で全身に運ばれる。
吸収された物質は体をつくる材料とエネルギーになる。
ブドウ糖、脂肪酸、グリセリンは人間のエネルギー源になる、使わないでいると脂肪となって蓄えられる。
ブドウ糖は肝臓でグリコーゲンに、脂肪酸とグリセリンは脂肪になって必要な時に酸素と合体してエネルギーに変わる。
グリコーゲンは素早くエネルギーになり、脂肪は強力だがゆっくりエネルギーになるという違いがある。
アミノ酸は肝臓で体を作るのに必要なたんぱく質に変えられ全身に送られ、体を作る部品になる。
タンパク質もエネルギーに変えられるが家を燃やしているようなもので、無理がある。
他にも骨をつくるカルシウム。血液に必要な鉄分、体の働きを整えるビタミン類も食品からとりこまなくてはいけない。
大腸では小腸の吸収の残り物からカルシウムや鉄、水分を吸収する。
そして残り物は出口から体の外にでて一件落着。
ちなみに一生でするおしっこは35トン、ウンチは15トンだって。


・チンパンジーはチンパン人!?
解説はペケル先生。今回はサルのマスクをつけて登場。最後はサルに操られていた。
サルはもともと人間に近い生き物である。
チンパンジーとオランウータンは道具を使うことが知られている。
野生のチンパンジーが2個の石を使って木の実を割るところや、オランウータンが木の枝を集めて傘のようにして雨をよけるのが観察されている。
これは人間と同じように目的に合わせて道具をつくり使いこなしているといえる。
人間に飼育されているチンパンジーはカギを開けたり言葉を理解したりする。
ただ、サルの顎では人間の言葉を理解できないので、聞き取って指示通りに動いたり、手話をしたり、図形をみわけたりする知能テストのようなもので確認された。
人間ほど言葉を使う必要がないので野生のサルはあまりしゃべらないが、仲間同士では危険を知らせるときなどに使っている。
遺伝子的にはチンパンジーは人間と99%同じだが、進化の過程で枝分かれしているので、いくら進化しても人間と同じにはならない。
でも進化の結果人間より優れた生き物になる可能性はある。


・恐竜の子孫は何!?
解説はペケル先生。今回はティラノサウルスの頭をかぶって登場。
恐竜は6500万年前に絶滅した。トカゲは恐竜が現れる前に分かれて進化した子孫。
ワニ・トカゲ・ヘビも同じ。
恐竜と呼ばれる動物が現れるのは2億2500万年前くらいから。
しかし、恐竜になってから枝分かれして残った生き物がいる。それが鳥である・
鳥は羽毛をとると小型の肉食恐竜によく似ている。
骨もよく似ていて、始祖鳥は鳥と肉食恐竜の中間のような姿をしている。
歯はなくなってくちばしが発達し、爪もなくなったが、ツバメケイとう鳥にはまだ残っている。
マイアサウラという恐竜は巣を作って卵を産み、子供がかえると親はエサを与え、子供が育つと別の土地に移動。
そしてまた帰ってきては巣作りをした。まさに渡り鳥。
現在では羽毛をもつ恐竜の化石が続々と発見されている。飛ぶためより体温を逃がさないためだったと思われる。


・生命の生みの親は水溶液
解説はペケル先生。
地球がほかの惑星と違う尾は「海」つまり水があること。
地球より近い金星では水蒸気になり、火星では氷になってしまう。液体の水がたくさんあるのは地球だけである。
液体の水はものを溶かすことができる。海水には塩のほかにガスや金属など多くのものが溶け込んでいる。この水溶液のプールが生き物を生み出した源。
数十億年前、溶岩の塊だった地球が冷えて固まり始めたころ、水蒸気が雨になってあつまり海ができた。
海は川が運んだガスや岩を溶かし込んだ。そこに雷がおちたり、火山の高熱が加わったり、太陽の紫外線が降り注いだり、これらが複合的に起こって海水の中に生き物の体のモトタンパク質の材料アミノ酸ができた。40億年ほど前のことだと考えられる。
現在の海に雷がおちても同じことはおこらない。大気が昔と違い酸素もなく、アンモニアやメタンが多かったのだ。
実験でこの過程は再現できるが、それからどうやって生き物になったのかはわかっていない。
生き物の体の中に海水によく似た成分があることが、その証拠といわれている。
体の中の海は全身に酸素や栄養を運ぶ。
地球の海は暑さや寒さを調節し、大気中の余分な二酸化炭素を吸収してくれる。
海は生物を生み出すだけでなく、守り育ててくれている。
人間が海を汚すのは残念なこと。海が滅びれば、人間も滅びるだろう。


まんがサイエンス 3 吾輩はロボットである

まんがサイエンス 3 吾輩はロボットである

  • 出版社/メーカー: 学研教育出版
  • 発売日: 1997/04/01
  • メディア: Kindle版



nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

まんがサイエンス〈2〉ロケットの作り方おしえます [自然科学]

1992年に発行された、マンガで先端科学を解説する本のシリーズ。
元は「5年の科学」で連載されていたらしい。
今回は、ロケットの作り方教えます。とペケル博士に教わるお話3本。
マンガは「あさりよしとお」が描いている。男の子は引き続き「よしお」くんだけど、女の子は「あさり」ちゃんから「あやめ」ちゃんになっている。

今回は、「ロケットの神様」が男の子と女の子のところへ落ちてくる。顔がスプートニクなんだけどね。
その神様を宇宙に返すために、男の子と女の子がロケットをつくって宇宙へいくお話。
神様の指導をうけながら、ロケットの開発の歴史を振り返るようになっている。
最終的に女の子はソ連方式で、男の子はアメリカ方式でロケット作成に成功する。

人工衛星がおちてこないのは、ボールを強く投げる説明で解説。
一定以上の速度がでれば、ボールは地球を一周するはず、これが人工衛星。

人工衛星になるくらいのスピードは秒速7.9km、時速なら28000km、マッハなら23。
ジャンボジェットに比べると27倍のスピードで、マラソンコースなら5.3秒、日本列島なら5分で通り過ぎる速度。
これだけ早いと空気の抵抗と摩擦熱が問題になる。
止まっている空気の中を時速180kmで走っている車は、風速50mの風がふいているのと同じ。
マッハ3では摩擦熱は何百度にもなる。
だkら人工衛星は空気に邪魔されない高さを飛ぶ必要がある。
空気は上にいくほど薄くなる、120kmなら人工衛星が飛べる。車が縦に走れば2時間。

ここでジェットとロケットの違いを説明。
ジェットのエンジンは前から空気を吸い込んで、燃料と混ぜて燃やしてそれを後ろに噴出して飛ぶ。
これは空気の無い宇宙では飛べない。
ロケットエンジンは酸素を持っていて、これを燃料とまぜているのだ。

よしおくんが調べたところでは人工衛星は、普通地上から300kmから500kmを飛んでいる。
120kmだとギリギリでちょっと下がると空気に触れてしまうかららしい。
秒速9kmの人工衛星は楕円軌道になり、秒速11.2kmを超えると地球を離れて飛んで行ってしまう。
静止衛星と呼ばれる人工衛星は3600kmを飛んでいる。
とにかく目標は300km。

ここでコンスタンチン・エドゥアルド・ヴィッチ・ツィオルコフスキーが先生として登場。
宇宙旅行の父と言われている人。
ロケット自体は1000年前から武器として使われていたが、ツィオルコフスキーが計算で証明するまで、人間がロケットで宇宙にいけることはわからなかった。
ここで固形燃料と、液体燃料の解説。
固形燃料は点火したら止められない、重さの割には力が弱い、値段が安い、つくるのも扱いも簡単。いう特徴
液体燃料はコントロールしやすい、力が強い、値段が高い、作るのが難しいという特徴がある。
よしおくんが、ツィオルコフスキーの設計図でロケットを作って発射してみると大爆発。
彼は研究だけでロケットは1個もつくらなかったらしい。

次は「近代ロケットの父」ゴダード先生が登場。
1926年世界で初めて液体燃料ロケットを作った。考えはツィオルコフスキーと似ていたらしいが、こちらは本物をつくった。
世界初の液体ロケットはノズルの噴射が一番上にきていた、押し上げる形だと、ふらついてまっすぐ飛べないとの判断だったらしい。
液体ロケット第1号は高さ12m、距離56m、2.5秒しか飛ばなかった。

2人の共通項は「ジュール・ヴェルヌ」の「地球から月へ」というSF小説で、このなかでは大砲の弾に乗って月にいく。
しかし、実際に砲弾で秒速7.9kmだすと、すごい加速で中でぺちゃんこになってしまう。
ロケットだと徐々にスピードを上げるので大丈夫なのだ。そうはいっても体重の8倍や9倍の加速はかかるらしい。
徐々に上げられるのは燃料がねって軽くなるから。

ゴダードさんのロケットは、ノズルの位置でつまずいていた。下につけると不安定だし、上につけると余計なものが必要で重量が増えてしまう。
よしおくんが、辛抱できず、神様になんとかしてくれと頼むと、ヘルマン・オーベルト先生を紹介される。
ここであやめちゃんとは違う方向にいくわけだ。

オーベルト先生はSF映画の撮影用の作っていたが、うまくできなくて逃げちゃった。
よしおくんががっかりしてゴダード先生のところに戻ると、全長5m、高度2000mくらいまで上がれるロケットが完成していた。
ジャイロで傾きを調べて噴射でまっすぐに直すシステムを付け加えたのだ。
ただ、コントロール装置がなかった。このころコンピュータもなく、国の予算もないなかでゴダードは研究していて、部品をつかいまわしたり、リンドバーグの出資をうけたりしていたらしい。

このころ、オーベルト先生がほおりだした仕事をうけついで、軍のミサイル研究予算を使ってロケットをつくったのが、ウェルナー・フォン・ブラウン先生。彼の夢は自分の作ったロケットで月へいくことだった。
彼が作ったV-2号には、ロケットの基本的なものはすべてそろっていた。
ジャイロスコープ、コントロール用の電子頭脳、強力な液体ロケットエンジン、噴射の向きを変えて機体の方向を立て直す噴流翼。
電子頭脳は真空管で作られていた。

でも、V-2号をそのまま大きくしても宇宙にはいけない。
人が宇宙にいくためには、宇宙服や機材、帰りのパラシュートや宇宙船のボディが必要なのだ。
ソ連の宇宙船ソユーズは3人乗りで6.8t、人がのるカプセルだけでも2.8t。
今のパワーでは高度300kmまであげられないのだ。

噴射の太さを太くする方法だと、機械の重さが増してしまい。
スピードを上げようとすれば、エンジンの圧力が上がって重い作りになってしまう。
これを克服するために、よしおくんはエンジンを束ねる方法を思いつくが、失敗。
使い切ったエンジンを捨てないと軽くならないんだね。
というわけでよしおくんは多段式のロケットを思いつく。
あやめちゃんは別のロケットを思いついたといって立ち去る。
よしおくんは多段式ロケットをつくるが、単に同じものを3つつなげただけだと、一番下のロケットだけで離陸するにはパワー不足だと気が付く。
このころあやめちゃんは、エンジンを束ねたロケットをさらに何本を束ねた巨大ロケットで宇宙にいっていた。
これで発射して燃料がなくなったら周りのロケットを切り離す。ソ連方式である。
よしおくんが拗ねているとツィオルコフスキー先生が現れて「なぜ失敗したか考えればよい」という。
よしおくんは下の段を大きくすることを思いつき、成功。
実はエンジンを束ねたり、多段式にする方法はツィオルコフスキーのアイデア。

こうして二人の宇宙船は人工衛星になり、神様は宇宙に変えれたのだが、地球への帰り方がわからない。
あわてていると神様がやってきて、地球に帰るための逆推進ロケットをつけてあると教えてくれる。
帰るときは、離陸みたいにパワーがいらないのだ。すこしだけ下に向きかえてやるだけでいい。

というわけでアメリカ式のよしおくんは海におちて、日本の方角を探し、あやめちゃんはソ連式で山の中におちて同じく迷子になっているところで、終わり。



第2部は 月へ行くお話

よしおくんとあやめちゃんが「宇宙でゆっくりできなかった」といっていると、神様が宇宙船を出してあげるから、もう一度宇宙へおいでという。
実は消し忘れた先生たちを宇宙に連れてきてほしかったらしい。

今回は、ブラウンを中心に月にいくことにする。


まず、月旅行を、大きな穴からとなりの小さな穴まで行くたとえで説明。
地球の重力をふりきって、月にむかい、今度は底を飛び出して地球に戻るのだ。

地球の重力を振り切るために必要な速度は秒速


11.2km。
そして帰りの船をつんでいかなくてはいけなくて、月に着陸するには空気がないのでパラシュートは使えず、ロケット噴射でブレーキをかけることになる。
月の重力は地球の6分の1だから、脱出にはあまりパワーは要らないが、着陸船15トン、月の周りを回る宇宙船30トンを積んでいくことになる。
このために作られたのが、サターン5型。
ロケットを全部つなぐと85.6m、重量2862トン、重さの90%は燃料。巨大だけど3人のり。
これで、よしおくん、あやめちゃん、ブラウンが月へ向かう。

月ロケットサターン5型は司令船の位置が地上100m、東京タワーより低いけど、十分高い。
発射から120秒、79kmで1段目を切り離す、2030トンの燃料を使い果たしている。
二段目は高度174kmで分離、3段目停止したとき、高度185kmを秒速7.8kmで飛行、地球を回る。
最初に二人が作った人工衛星は1.5トンと4.7トン、これに比べるとサターンはこの時点で100トン。
サターンを使って重さ90トンもある宇宙ステーション「スカイラブ」も一気にうちあげたパワーである。
エンジンのパワーを重さに割り振るか、スピードに割り振るかで、ロケットの用途が変わる。
地球の軌道上で38万kmかならにある月への軌道をコンピュータで計算して、3段目を再度点火して秒速11kmに加速、月に向かう。
3段目を分離しら司令船の向きを変えて着陸船にドッキングして引き出す。止まっているようにみえるけど、実際は秒速11kmで飛びながら行われている。こうしてサターンと別れて3日間かけて月に向かう。
月へは着陸船で降りる、司令船は月をまわりつづける。着陸船は軽量化のために立って操縦することになっている。
でも二人乗りなんでもめていると、司令船の留守番は神様がしてくれることになって、子どもなんで二人とも月に着陸することにおちついた。
着陸船はコンピュータ操縦だが、予定通り平らな面がなかったら地面を見ながら手動でコントロールする。
もし傾いていると司令船に帰れなくなる心配がある。
最初の月着陸船は条件にあう場所におりるまで時間がかかり、燃料の残り30秒だったという。

月に着陸してブラウン先生は大はしゃぎ、月面車にのって、初めての月着陸船の下半分や足跡を見に行く。
地球の出もみる。
ブラウン先生は、無人の探査機で月はなにもないところだとわかっていたが、人類を送ることは夢だったのだといっていた。
3人が司令船にもどって地球に帰る途中で、直径50m以上あるダイダロス号に出会う。
これは別の太陽系を調査するためのロケットで、計画では50年かけて5.9光年離れたバーナード星まで飛ぶ。
速度は光速の12% 秒速3万600km、未来のロケットである。
これに、ブラウン以外の先生たちものっていた。
本当はいったきりになる無人のロケットだけど、神様が改造して先生たちをのせてくれたという。

エンジンは核融合ロケットで、弱くて速い噴射を続けて速度を出すもの、同じタイプにイオンロケットがある。
もちろん重すぎるから、宇宙空間でくみたてる必要もある。
そのためにもっと宇宙と往復する乗り物としてスペースプレーンがあげられていた。これはジェット機とロケットの合体型で離陸してからマッハ25まで加速する。エンジンを捨てないので経済的でもある。
現実に他の太陽系へいくには、宇宙ステーションや月面基地、そして月面で材料や部品をおくりだせるようになる必要がある。

神様によると、いままでのロケットも空想の産物だった、実現できるかは、きみたち次第だって。
先生たちも、今のロケットだって昔は夢だった。月旅行も実現できた。夢は実現できる。だって。

最後は「人間が宇宙へ乗り出すために生まれてきた生きものなんだ」できれいにしめくくられていた。


・キミの目は右利き!? 左利き!?
ここからは「あさり」ちゃんが復活。ペケル博士の解説で1話読み切り形式のお話になる。
あるものに指で狙いをつけて片目でみるとき、狙いが大きくずれていない方が効き目。
手が右利きの場合、目も右利きが多いので、野球のときは左のバッターボックスにはいって右目でボールを見たほうがいいことになる。
あと、人間の網膜は一人一人違っているので、認証に使える。


・プラスチック消えた! 食べた?
ゴミが増えて困っているが、中でもプラスチックは、ものによっては燃やすと高温を発して焼却炉をこわしたり、有毒ガスをだすものがあるので燃やせない。そのうえ何百年、何千年たっても残ってしまう。それなのに1989年に作られたプラスチックは約1200万トンで40年前の700倍の量。
そこで「消えてなくなるプラスチック」が開発された。光を当てると紫外線で3か月ほどでボロボロになり、微生物に分解されて水と二酸化炭素になる。これを「光分解プラスチック」という。
カップラーメンのかやくをいれておいて、熱湯をかけるとなくなるプラスチックもある。デンプンでできている。
ただし、プラスチックの一番良い性質は、変わらずにいつまでも残ること。
なんでも消えてなくなるプラスチックになっているわけじゃないから、ゴミのことは考えようね。


・石油は、どうやってできた?
石油はプラスチックの原料。本のインクや接着剤も石油。
発電も火力発電できない。他の発電所を作るにもトラックやクレーン車が必要だが、これも石油で動く。
この石油(ほんの時点では)30年でなくなるといわれている。
石油は地面の下にたまっているのを井戸をほってくみ上げる。
元は生きものの死骸が地中で変化してできたといわれている。石炭は大昔の木が地中にうまってできたもの。
石油はプランクトンなどの死骸が地下で圧力や熱で変化したものといわれている。
それで両者は化石燃料とよばれている。
石油や石炭は1億年とか2億年かけてできたもの。

石油のもう一つのでき方の説は、地中から吹き出すメタンガスが圧力や熱で変化してできたという「無機生成説」
もし、そうだったら、30年で枯渇するどころか、予想より多くの地域に石油があって、ガスから造れるということになる。
どちらにしても資源は大切に使おうね。


まんがサイエンス〈2〉ロケットの作り方おしえます

まんがサイエンス〈2〉ロケットの作り方おしえます

  • 作者: あさり よしとお
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 単行本



nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ: