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本のベストセラー

低コストの最新技術で地震に強い家に変える本 [雑学]

NPO法人日本耐震防災事業団監修の出した低コストの耐震補強についての本。
出版は2009年なので、情報が古いかも。

1章 地震に強い家にするための場所別補強方法
家の内側から内装の仕上げ材をはがして補強する方法。骨組みを全体的に補強できるが、生活できないというデメリットがある。

外から外壁の仕上げ材をはがして補強する。外側に面した基礎や柱・梁・土台まわりが工事の対象。住みながら工事できるメリットがある。

外付けでは建物の上から特別な補強具を設置して補強。コンクリートの木曽と柱の足元を固定する方法や、金属製の筋かいを壁面に取り付ける方法などがある。

耐震・・・筋かいをいれたり構造用合板をいれて骨組みが動かないようにする。
制震・・・ダンパーなどをもちいて家に加わった地震の力を吸収し、骨組みが変形する勢いを減らして揺れを小さくする
シェルター・・・建物が壊れても安全な空間を室内に設置。家自体の補強が難しい場合に行う。

部位別の補強
・木材の劣化しているところはとりかえる
・弱い壁は耐力壁にする。筋かいや構造用合板をつりつけ、横揺れに備える。筋かいは向きによって補強する揺れが違うので左右バランスよく配置。
・木材の接合部を固定する。
・屋根を軽くする
・基礎を強くする。連続した鉄筋コンクリートの基礎で補強
・地盤。実際には難しい。
補強は頑丈にするよりバランスが大事。
家の状態をみてバランスのよい工事を行うために耐震診断が大事。


2章 低コストで回収できる!!安くて安心な補強方法
平成17~19年の調査では耐震補強工事約3500件の平均施工単価は120~130万円で、半数以上が100万円以下。これは開発された新工法のせいで安くなっているから。

コボット・ステンブレース・システム工法(国元商会)
 ステンレス製の筋かいをたすきがけに張って壁を補強する。1か所30分
 開口部や天井にも設置できる

他に
パワーウォール工法(ケアンズ・コーポレーション)

ガーディアン・ウォール(住宅構造研究所)

ボイルイン・X3.1(インサイド・システム)

ARS工法(フクビ化学工業)

補強するほど費用はかかるので予算と優先順位を決める
1構造体のケア、基礎の欠けや亀裂は補修強化を行い、柱・梁・土台などの木材が腐朽している場合はとりかえる
2接合部と壁面の補強。ここまでの補強で評点1.0はクリアできることが多い。
3屋根の軽量化や制振装置の設置

コスト別施工実例
〇予算100万円
築20年、昭和56年以降に建てられた木造在来工法。地盤や地形は良好。住宅金融公庫の融資をうけていないので工事中や完成後の検査をうけてないため、平面図をかきおこそうと建物の外周や室内・屋根裏・床下を点検し、梁が通常より細い、釘の本数が少ないなどが発覚。一部の内壁を壊すと筋かいの厚さが薄く、柱や梁などの接合部が金物でなかった。基礎と土台の固定はアンカーボルト。だか基礎と柱を緊結するホールダウン金物がなく、地震で大きな力が加わるとほぞぬけが起こる状態。
予算100万円だったので大地震でも一応倒壊しない評点1.0をめざす。工期が短く施主への負担が少ない工法をめざし、4日間で壁と接合部を補強。外から住宅の四隅の起訴と柱を緊結。居間とキッチンを内壁から壊して補強金物で補強。耐力壁として機能する面材を3枚貼ってクロスしあげ。

〇予算200万
基礎を増設してから建物を補強

〇予算300万円
屋根の軽量化で補強個所を最小限に


3章 仮住まいの心配無用!!短い工期でできる補強工法
耐震補強工事は内容で5~10日くらいのものから3か月くらいのものまである。工程表を出してもらって、いつどの部屋を片付るか把握するとよい。

GD耐震補強システム工法(グランデータ)
 柱・梁・土台などの構造材を基礎と緊結することで木造住宅を補強する。接合部補強・壁補強・基礎補強の製品があり、必要に応じて使う。金物はすべてステンレス製で耐久性・対候性・耐食性にすぐれている。シンプルな設計の外付け金物なので工期は1~3日。施主が住んだまま行える。
外付のホールダウン金物として機能するGDアンカーにはさまざまな形状があり、対応箇所が広い。
公的な機関での試験をクリアして、多くの自治体に耐震改修部材として選定されている。2万棟の工事実績がある。

制震テープ工法(アイディールブレーン)

安心ちから壁工法(田中工務店)
 シンプルで強い外付け筋かいを受注生産

ガルコン(ガルコン)
 接合部を補強する制振装置

ウッドピタ(ウッドピタ)
 外壁をくりぬいて設置する外付けブレース

かべつよし(エイム)
 内壁補強キッド

アルミニウム合金製「耐震補強枠」(カーテンウォール・防火開口部協会)


4章 自治体が選定・紹介している耐震補強工法
補強工法は進化している。壁を壊さずに施工できる特殊パネルや特別な金具の開発。
接合部の補強金物の多様化
壁をふやすと採光や通風がさえぎられるので、木や強化プラスチックを格子状にくんで音や光を通すなどの耐力壁も開発された。

〇接合部を補強する「金物類」
ブーメラン工法(ウエハラ)
 L字構造のブーメランフレームが変形しても復元しようとするバネのような働きにより、しなやかな合成を保持。木製筋かいや金億ブレースの緊結にも威力を発揮する多機能金物。基礎が無筋の場合やアンカーボルトがない場合でも固定できるオリジナルの金物が用意されている。

ML耐震補強工法(匠建設)
壁や床面も補強できる多機能タイプの接合金物

JBRA-1システム(J建築システム)
 シートを貼りつけることで金物と同等の効果を発揮

木造SRF工法(構造品質保証研究所)
 補強部に接着剤を使って貼るだけの簡単包帯補強

〇柱やブレースで壁を補強する筋かい
筋かいは1本だけでなくたすきがけに2本いれると壁倍率は2倍。木製の筋かいの幅は9㎝だが厚さを増すことで壁倍率があがる。金属製のブレースが増えている。

ホームウェルハードロックⅡ
 ハードロックプレートとよばれる特殊な金物で接合部を補強して柱の引き抜けを防ぐ。ハードロックブレースとよばれる金属製の筋かいをたすきがけにしてプレートに固定。ブレースの締め具で対角線上のあるプレートをひっぱり横揺れの耐震を高める。強度は壁倍率4.2.国土交通大臣認定、柱間隔910ミリ以外に1メートル単位のメータモジュール対応。

FEWOOD(港製器工業)
 採光性と意匠に優れた木造取り付け耐震金物

〇耐震パネル
 構造用合板や石膏ボードにかわって高い強度が得られる耐震パネルが開発された。外から貼るので壁をこわさない。面材が内壁や外壁の下地材として機能したり、断熱・気密性が向上するメリットがある。

タイガーグラスロック耐震壁(吉野石膏)
 石膏ボードより強くて燃えない面材

SDU工法(イーメタル)
 耐震性と制震制を併せ持つパネル

ひかりかべ(AGCマテックス)
 通風・採光を遮らない格子状の強化プラスチック耐力壁

〇制振装置
ダンバーで揺れを吸収して建物の変形を抑える

パワーガード(東海EC)
 摩擦パッドが揺れを軽減 耐震+制震の接合金物

GHハイブリッド制震工法(江戸川木材工業)
 パネルとダンバーで揺れの70%を軽減

仕口ダンパー(SERB)
 メンテナスで50年持つ重さ1キロの制振装置

〇耐震シェルター
1階の居間に設置して上階が崩壊したり、隣接する部屋が倒壊しても耐えられるように基礎を強化したうえで通常は金属フレームによる六面体構造を作る。

耐震シェルター「鋼耐震」(東武防災建設)
 鉄骨パネルで安全空間をつくる

木質耐震シェルター(一条工務店)
 わずか2日間で設置できる木製シェルター

レスキュールーム(アーバンネットユニオン)
 震度7でも壊れないオーダーメイドの耐震シェルター

〇防災ベッド
万一のとき自分の身だけでも守るのが防災ベッド。ベッドのある空間がシェルターとして作用するので寝たきりのお年寄りや病人のいる家庭に安心。設置には床下補強が必要。

防災ベッド(宝永工機)
 アーチ形の天蓋がベッドの安全を確保

安心防災ベッド(フジワラ産業)
 倒壊や落下物から身を守るベッド用フレーム

ベッドルーム型シェルター(ムネオ・エス・エス・エックス)
 2~3時間で設置可能の防災ベッド

〇その他の耐震補強工事

耐震ポール工法(シーク建築研究所)
 外部に設けたポールで建物を周囲からささえる

ガンコモン(F設計)
 コルセットのように構造用合板をまきつけて補強


5章 失敗しない!!耐震補強の正しい進め方
耐震診断→補強計画→補強工事
すべて同じ工務店に頼むこともあるし別々のこともある。

1我が家を自分でチェック
 耐震診断した方がいい家、1回が駐車場、開口部が多い、基礎や壁にひびやシミが発生している。2階の壁の下に1階の壁がない。日本建築防災教会の10のチェックリストを使うとよい

2専門家に耐震診断を依頼
 一般診断=建物を壊さず行う。問題があったら詳細診断=建物の一部を壊し内部をみて診断。図面と写真と「計算書と診断結果」が報告書の基本。
耐震診断士のリポートあり。

3補強計画を依頼
 要望をしっかり伝える。大地震でもびくともしないのか多少壊れても崩れ落ちないまで補強の目標によって工事が違う。また計画は一度に実施する必要はない。リフォームや住宅設備の交換と同時でもよい。

信頼できる業者を選ぶポイント
・契約をせかす業者は注意
・金物をたくさんとりつければよいという業者に注意
・追加工事の説明がうやむやな業者に注意


6章 耐震グッズでいますぐ自分でできる室内の地震対策
耐震グッズはポール式+マット式のように組み合わせて使うと効果的。

転倒防止器具の効果イメージ
大きいほうから小さい方へ
・L字金具下向きとりつけ
・L字金具上向け取り付け、プレート式、ポール式+マット式、ポール式+ストッパー式
・L字金具(スライド)、ベルト式、チェーン式
・ポール式
・ストッパー式、マット式

家具をしっかり固定するには下地さがしが大切。
L字金具の止め方、ベルト止め方、ポールの設置など解説
収納家具や布団圧縮袋などで家具と天井とのすきまをうめる方法
電子レンジやテレビを固定ベルトと粘着マットで固定する方法
空扉ストッパーで扉があかないようにする方法
飛散防止フィルムの貼り方


7章 知らないと損!!フル活用したい自治体の補助制度
昭和56年以前の建物は対象になりやすい。
助成の対象は主に「耐震診断」「補強計画」「補強工事」の3つ
補強計画や工事は基本的に工事費の一部を助成するもの。
この時点で東京都中央区は上限200万円。
主な自治体の木造住宅助成制度一覧がのっていた。高齢者であることや金額の条件などがあった。

耐震補強でうけられる税の優遇措置
リフォームローンの減税
ローン無しでうけれる投資型減税(この時点では工事の代金の10%)
固定資産税の減額

耐震補強工事の用語解説
掲載メーカーの問い合わせ先一覧



コラム耐震補強の基礎知識

木造住宅の耐震性を左右するのは耐力壁の量。
耐力壁の量は「耐力壁の強さ」と「耐力壁の長さ」で導かれる。
耐力壁の強さを数値で表したのが「壁倍率」と「壁強さ倍率」
壁倍率は建築基準法の構造計算で使う。壁強さ倍率は耐震診断法で使う。
意味は同じだが単位の取り方や算出法がことなり、大ざっぱにいって壁強さ倍率は壁倍率の約2倍になる。ただし耐力壁は量だけでなくバランスが大事。

1995年の阪神・淡路大震災、2004年・2007年の中越地震で壊れたのは十分な強さを持つ壁が少なかった家、壁があっても筋かいや構造用合板をつけていない弱い壁の家。接合部が抜けやすい状態だった家。

日頃のメンテナンスはひび割れやシロアリの跡、つねに結露が発生している場所に注意。木材の劣化に影響を及ぼす湿気には特に気をつける。屋根や外壁の塗装やコーキングは製品ごとにきめられたメンテナンスサイクルをまもって。

耐震補強を頼むなら木造の骨組みに詳しい業者を選ぶ。
工務店では木造を扱うことが多いが、中には鉄筋コンクリートが得意なところもある。
またリフォーム会社は住宅設備の方が得意なところもあるので、よく確かめること。

耐震診断士は国家資格ではない。なので名称も統一されていない。
公的な度合いが高いのは自治体に登録している人。これも自治体ごとに呼び名が違う。
NPO法人や事業者協同組合が独自名称を使うこともある。

阪神・淡路大震災の室内の使者の一割が家具の下敷きになった。
家が頑丈でも家具の置き方を気をつけなければ意味がない。
寝室に倒れる家具をおかない。
大型家具は倒れたり横滑りして出入り口をふさがないように配置
耐震グッズで固定をするのもよい。
書籍など重いものは1階に。棚も重いものは下、軽いものは上にする。


低コストの最新技術で地震に強い家に変える本

低コストの最新技術で地震に強い家に変える本

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2009/08/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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